ムシーくん(9歳)はチッタゴン丘陵のカグラチャリという地域の出身です。ムシーくんのお父さんは仕事を終えて家に戻ると酒を飲み、家族に暴力を振るいました。お父さんの酒の量はどんどん増え、酒を買うために家財などを売るようになってしまいました。
お父さんの暴力に耐えらなくなったお母さんは、きょうだいをさまざまな地域にある僧院に預け、家族ばらばらに暮らすことに決めました。ムシーくんが行くことになったダッカの僧院は、身体的にも厳しい修行をさせられるところでした。
そこから逃げ出したムシーくんは、ある日路上で知り合いになった子からドロップイン・センターの話を聞き、連れて行ってもらうことにしました。
写真:DICの友だちとブロックで遊ぶムシーくん
(Md.トリクル・アロム/フィールドオフィサー、オポロジェヨ・バングラデシュ)
ストリートチルドレン支援活動