先週末からラマダンという1ヶ月間の断食が始まりました。
神様に近づくための慣習のようです。イスラム教のスタッフは「子どもの頃からやっていて慣れているから平気だよ」という人もいますが、やっぱり見ていて少し辛そう。でもよくよく話を聞いてみると、食べられないことよりも睡眠不足が堪えているようです。
なぜ睡眠不足かと言うと…
<ラマダン月のとある1日・シャプラニールスタッフの場合>
3時半頃:朝日と共に起きて軽食、お祈り【ファジュル】(この後から夜まで飲み食い禁止、煙草もNG)
4時頃:再度就寝→いつも通り起床して仕事へ
13時:食べないけど昼休憩、お祈り【ズフル】(私はクリスチャンのスタッフと3人で昼食をとります!)
13時半:昼休憩が半分に短縮され午後の業務開始→いつもより1時間早く終業!
16時半:お祈り【アスル】
19時頃:日の入りと共にイフタルと呼ばれる軽食を食べた後、お祈り【マグリブ】
20時頃:お祈り【イシャ】(敬虔な人はこのあとなんと2時間、特に男性がモスクへ行って行うようです)
夜:夕食を食べて就寝
私の聞き取りによるとざっとこんな感じでしょうか。【 】内はそれぞれのお祈りの名前です。
見てわかる通り明け方に起きなければならないため、それが辛いのだと思います。
また、この1ヶ月はイフタルを家族で食べるためにいつもより早く仕事を終えます。そのためダッカ中の皆が同じ時間に帰ろうとするので、通常にも増して渋滞なり、帰宅にも時間がかかってしまうという状態です。
いつもは賑やかな事務所の食堂もこの1ヶ月は少し静かになりそうです。↓
お祈りは普段と同じ5回だそうですが、敬虔な人はこの他に【タラウィーフ】という長いお祈りが夜にあります。1日2時間を30日続けることで、コーランの読経が終わるのだとか。このとき、“シスタ”と呼ばれる、直立の状態から頭を床につけるように行うお祈り方法を全部で33回も行うそうです。
(お祈りの写真を撮るのは禁止されているそうで、撮れませんでした。)
シスタは、1日に行う5回のお祈りとタラウィーフの中で全部で52回もやるそうで、教えてくれたスタッフは「一種のエクササイズね」と言っていました。
また、先日サッカー選出に会う機会に恵まれたのですが、断食中は水も飲まずに試合や練習をするそうです。軍隊経験のある方は60kmを飲まず食わずで荷物を持ちながら走ったこともあるとか。すごすぎる!
この時期のお楽しみはなんといっても“イフタル”。路上に屋台が出たり、軽食が食べられるお店ではたくさんのイフタルフードが並びます。
主に揚げ物をよく見かけますが、フルーツやナツメヤシ、豆をあえたカレー味のものなどいろいろあるそうです。
近所の軽食どころ↓
断食明けに食べるのが習わしですが、私はおいしいとこどりで断食をせずにイフタルを食べています。
こんなにたくさんの種類が並ぶとついついあれもこれもと手が伸びてしまいます。
とあるスーパーの近くでは日本の餃子に似たネパールのモモも発見!↓
断食月に1人、太りそうでなりません。
<本日のベンガル語>
ラマダン(断食):ロジャー
カバール:食事
イフタル:ラマダン明けに食べる軽食