こんにちは。クラフトリンクインターンの北川です。
シャプラニールは9月1日(土)、「第二回 西日本豪雨 緊急救援活動報告会」を開催。11名の方にご参加いただきました。
第2陣として実際に現場へ赴いた3名の職員の報告から、現在の被災地状況や豪雨による被災者へ及ぼした精神的な不安を知ることができました。
シャプラニール緊急救援活動第二陣の概要
【派遣職員】
事務局長 小松豊明、広報グループ 長瀬桃子、国内グループ 小川晶子
【第二陣派遣期間】
2018年8月10日(金)~8月20日(月)
【派遣先】
岡山県倉敷市真備町
【活動内容】
- 倉敷市ボランティアセンター運営支援(箭田サテライトでのボランティア受け入れ、ニーズ調査、本部でのニーズ整理など)。
- 避難所の視察。
現地の状況
第一陣の派遣から一カ月。路上に積まれていたゴミは撤去され、町で撤去作業をする住民が少なくなったと職員は感じたそうです。しかし、厚く土が被った歩道や、ゴミ集積場となった広場に山積みされた被災ゴミ、土砂によって窓が割れたままの家屋など、復興には程遠い現状も見たといいます。
今回の報告会で私は、「心のケア」という言葉が印象に残りました。現地へ赴いた職員は、被災者の不安・不満は日々高まっていると報告しました。
「被災した家庭の子どもたちは、避難所内での楽しみが不足している。」
避難所として使われている小学校では子どもの遊ぶ場所は限られ、子どものストレスが懸念されるといいます。被災地に入っている社協やNPO等の団体と個人が協働し、そんなストレスを解消するために花火やヨーヨーが楽しめる夏祭りを開催しました。
「被災者は、被災した地元へ戻ってくるのか。」
片づけがされずに手つかずの家も見られるといいます。被災者は、「みんな戻ってくるのだろうか」といったコミュニティ再生の危惧を抱く方々が少なくないようです。
メディアの露出が減ることで、私は被災地を忘れがちになります。しかし被災者は、生活を取り戻すために努力し続けていると報告会でわかりました。復興までは長い道のりであり、被災後の苦難は続くなか、私の取るべき行動は何かと考えさせられました。
参加者の皆さまは報告会中、現地状況を肌で感じた職員の報告へ聞き入り、現地で撮影された写真を真っ直ぐに見つめていました。質疑応答では仮設住宅やボランティアコーディネーションなどの質問がなされ、参加者の西日本豪雨への関心の高さがうかがえました。