「インド研修の帰国日はいつ?」
「2月27日に発って、28日朝着です」
「あっ、じゃあ、ホーリー前に丁度帰ってこれるんだ、よかったね」
研修前にインド経験のある理事、スタッフと打ち合わせをしていた時の会話。
その時、私はまだ「ホーリー?何それ?」状態でした。
「誰かれ構わず、色水かけられちゃう祭りで、大変なんだよ」、と言われても
内心、面白そう、その前に帰国するのはもったいないかな、と訝しがっていたのです。
しかし、私は甘かった…。
こっちに来てからも、研修中に滞在している先の家の女性から、
「ヒロミは、ホーリー前日に帰っちゃうのね。
もう一日帰国を延ばすべきよ。一緒に家の中から見てましょうよ、
私は絶対に外に出ないけど!」と言われ、
そこまで言うなら、ちょっと体験したいな、と関心度は高まるばかり。
しかししかし、私は甘かった。
研修中、お坊さんが中心となって作るNGOが主催のスタディツアーに
数日間同行させてもらっていました。
その最終日、ブッダガヤーにある日本寺(日本から3名の駐在僧がいらしゃっています)で
日本寺の支援する学校に通う子どもたちとの交流会がありました。
子どもたちの歌があり、現地の先生の言葉があり、
穏やかに時間が過ぎていきます。
しかし、「ホーリーが目前なので、日本のみなさんと一緒にお祝いしましょう」といった
先生の言葉を聞き、緊張が走りました。
「えっ、色水かけられちゃうの?心も服も準備して来ていない!」
と思ったら、子どもたちが私たちの足(急いで裸足になりました)に
「ナマステー」と言いながら、赤や黄色の粉を置いていきます。
なーんだ、よかったと、胸をなでおろしたのも束の間。
子どもの親御さんと先生方が粉を手に山盛りにして、近づいて来るじゃありませんか!
何十人という人たちに、色粉を塗られた結果がこれ。
服もとってもファンキーなことに・・・。
こういうのって、一度は「本当に勘弁して!」と思うものの、
最後のほうには「もうどうにもなれ!」と楽しくなってくるから不思議ですね。
塗ってくるお母さんたちに塗り返して楽しませていただきました。
春の訪れを祝うというホーリー。
本番が見られない、という後ろ髪をひかれる思いと
いやー、一度疑似体験できただけで十分かな、という安ど感を持って、
明日、とうとう帰国です。