9/18~9/25でシャプラニールのスタディツアーが行われました。
今回の旅は、フェアトレードの生産者をめぐる旅。
お買い物を通じてできる国際協力、
作った人の顔が見えるフェアトレード。
でも実際、その生産者たちはどんなところでどんな風に、
何を想って商品を作っているんだろう。
今回の旅ではダッカから200キロ以上離れたスリモンゴルという地域を訪れました。
車で走ること6時間以上、バングラデシュの農村ではお馴染みの田園風景が一変して、
丘陵地帯が広がります。
そこには紅茶畑やパイナップル畑、レモン畑、そして熱帯雨林。
個人的にバングラデシュで初めて見る光景がたくさん。
(写真は紅茶畑の様子)
そんなスリモンゴルという地域に住んでいる少数民族、
モニプリ族に会いに行きました。
写真の通り、彼らは日本人のような顔つきをしています。
主にモニプリ語を話し、独自の文化や宗教をもっています。
クラフトリンクのパートナー団体でもあるシレイコンという団体が
モニプリ族の伝統的な織物などの生産を通じて、生産者の生活向上に取り組んでいます。
今回はそのシレイコンの織物生産者を訪ねました。
一つ一つ丁寧に織っています。
この女性は20歳から20年間、ここで働いているそうです。
彼女に「この仕事は好きですか?」と聞くと、
「もちろん好きですよ」と堂々と答えてくれました。
でも彼女のような生産者は減ってきているそうです。
伝統的な織物を生産する若者たちが減る中、
次世代にどの様にこの伝統を引き継いでいくかが今後の課題だとシレイコンの代表であるロビンさんがお話ししてくれました。
それにしてもモニプリ族の村は想像以上に遠かった。
ダッカから車で6,7時間ほど走った後、畑の中を30分ほど歩き、
ようやくその村にたどり着きます。
(写真は村まで歩く道のり)
ここで商品が作られ、ダッカに運ばれ、
それから私たちの住む日本に届くことを考えると、その商品の価値を改めて考えさせられます。
彼らが作ったストールを私も持っているのですが、
もっと大事に使おう!と思わず心を改めました。
ストールを使う度にあの村の風景が目に浮かびそうです。
国内活動グループ 京井