ネパールの挨拶は、胸の前で両手を合わせて「ナマステ」もしくは「ノモシュカール」と言うのが一般的である。
ちょっと外国人慣れしている相手から握手を求められることがあるが、私は大抵にっこり笑って「ナマステ」と応えるだけにしている。バングラデシュで、女性は握手したくなければにっこり笑うだけでヨロシくて、決して失礼にならないと学んだからだ。イスラム教徒が多いかの国では、異性が肌を触れ合うことはめったにないということもあるのだろう。しかし同じ南アジアのネパールも基本的には同じ路線なのではないかと思うのだが、初対面で「にっこり」をお返ししてもなお執拗に握手を求めてくる人(例外なく男性)に、困ってしまう場面が少なからずある。
相手が親しい人だったり、思わず握手を求めたくなるような状況(すばらしいスピーチを聞いた後など)であれば自然に手を差し出していることもあるし、なにも全く握手を拒否しているわけではない。
身構えすぎと言われればその通りかもしれないが、おそらくネパール人女性に対してはやっていないだろうことを、外国人に求めているのがどうしても腑に落ちないわけだ。これってジェンダーロールにとらわれているってこと?それともただの嫌なヤツ?