2ヶ月に1回パートナー団体に活動紹介文を書いてもらっている。隔月発行のシャプラニールの会報「南の風」に載せるためのものだ。先週3つの団体からの原稿が届いた。2つは英語で書かれていたが、働く子どもを支援するCAP-CRONのものだけネパール語だった。そこで担当するスタッフ・スリジャナにまずは口頭で内容を教えてもらうことにした。
スリジャナ「簡単なネパール語を使うからね、いい?」
私「了解」
スリジャナ「(前略)…こういった子どもたちのビヘービヤーをローカルのピープルは、グッドなチェンジだと言っている*。…(後略)」
私「ふむふむ」
スリジャナ「どう?だいたい判った?」
簡単なネパール語というよりこれはほとんど英語だ、いくら私でも判るって。バングラデシュでもそうだったが、ネパールの人、ある程度教育を受けた人たちの会話にはかなりの頻度で英語の単語が入ってくる。日本語も最近はカタカナが氾濫しているが、名詞に限らず動詞も使うネパール語にはかなうまい。
慣れないうちはそれに助けられることも多かったが、最近はそれがアダになっている気がする。仕事に直結する単語が増えてこないのである。カトマンズで仕事をしている限りはいいが、問題はフィールドに出た時。子どもや村人と話をするには英語は禁物なのだ。結局そばにいるスタッフなどにネパール語→ネパール語の通訳をしてもらわなくてはいけなくなり、時間もかかるし相手の集中力も途切れてしまう。
実はダサイン前からネパール語の勉強をサボっている。先生が忙しくなってしまったのがその理由だが、せめて独学でも再開しようと思っている。そろそろ本当に「簡単なネパール語」の話が判る程度にはならないとね。
*全部日本語にすると「こういった子どもたちの振る舞いを、地元の人たちは良い変化だと言っている」となる。