今日は日曜日だったが、仕事関係の打ち合わせやらで事務所に朝からでかけた。シャプラニールの中期戦略を考えるために東京事務局から3名、ダッカからも駐在員2名がやってくることになっているので、午後になって事務所を出たら普通はスムーズに車が流れる場所で渋滞が起きている。

IMG_0842.jpgタクシーの運転手に聞いても「さあねえ」と首を傾げるばかり。迂回路を通っても渋滞している。人の鎖(ヒューマンチェーン)がつくられて、そのおかげで交通が滞っているらしい。本来は一方通行の場所でもどんどん車がUターンしてきていた。目的地近くまでたどり着いたところで、本当に車が動けなくなってしまったが、運転手が「近くまで来たから、ここからは歩いたほうがいいよ」とおろしてくれた。果たしてその先の道には延々とヒューマンチェーンがやっぱりつながっていた。

<カトマンズ・スタジアム近くで>

所用をすませ、さて空港に向かおうかと思ったが、その近辺は車は全く走っておらず出迎えはできなさそうだ。幸い宿泊手配をしていたゲストハウスの関係者が空港に居るというので、電話でわけを話して、私は直接ゲストハウスに向かうことにした。道端で見学している人に、何を目的とした交通封鎖なのか聞いても今ひとつわからない。良く聞いていると、どうも反王室のスローガンを唱え、複数の政党の主導で行われているのだろうということは分かった。

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<どちらもカトマンズ・ディリバザールにて>

ネパールのあちこちで、自分の都合ばかりを主張するグループが多く、暴力行為も多く聞かれるようになっている。これまで抑圧されてきた人たちが声を上げることは大切だが、どうも行き過ぎているような気がする。今日のヒューマンチェーンでも学生や子どもたちも多く見かけたし、動員されただけで意味もわからず加わっているような人も多いのかなと感じた。

いつもはタクシーで通りすぎる場所を歩いて沢山面白い写真も取れたのは収穫だけどね、君たちこんなことにうつつを抜かしている場合かね、そろそろ前進する勇気を持つ頃じゃないのかい?こうしている間の世界はどんどん変化しているのだよ。