7月半ばからネパール暦4番目の月であるサウン(スラワンともいう)が始まった。サウン月1日はサウン・サングラティと言われ、結婚している女性は実家に戻り、人々はいつもより良い食事を食べ酒を飲んで、田植えなどで忙しい時期の休息を取る日のようだ。丁度フィールドに行っていた友人が「今日はサウン・サングラティなので仕事になりません…」とため息のようなメールを送ってきた。 サウン月は人々が信心深くなるらしく、いつにもまして寺院で祈りを捧げる人も多い。また肉食を避け、人によってはタマネギやにんにく、塩の摂取を控えたりすることもあるらしい。(私の身近にはいないが) そしてもうひとつ、女性たちが手をヘナと緑の腕輪で飾るのもサウン月ならではだ。ヘナは5月に紹介したアレである。 私もジョティに描いてもらった。彼女はこういうことが得意らしく、大家さんや大家さんの姪も一緒になって楽しんだ。腕輪は緑と黄色の組み合わせが多く、洋服姿の若い女性でもしているのを見かける。ヘナと腕輪を身につけるのには、独身なら将来良い伴侶にめぐり合うよう、既婚女性なら夫や家族の健康を祈るという意味が込められているらしい。しかし、そういうことには頓着しない私とスタッフのスリジャナは「自分の楽しみでやってるのよね、人のためじゃないわ」と意見があったのでした。 右上の写真はヘナを描いてもらった翌日の様子。赤い模様は2週間程度で消えていく。 右下はヘナを描いてもらったところ。
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