先週土曜日に働く子どもたちを対象にしたNFE(ノン・フォーマル・エジュケーション)教室の終了式があり、それに出席した。CAPCRONと2004年12月から実施しているプログラムのなかの一つの活動で、1年で小学校5年生卒業程度の学力を身につけられる。
カトマンズに働きに出る前に、出身の村などで少しは学校に通ったことのある子どもたちが多いものの、途中ブランクがあり、しかも家事使用人として仕事をしながら毎日昼の3時間を勉強に充てるというのは相当の努力とやる気が必要だったに違いない。
修了書を手にしたのは11人。(早めに帰ってしまった子どももいるので、残念ながら写真はそれより少ない。後列真ん中は講師のコルポナさん)全員がこの1年を終了したわけではない。親元に戻ったり、その他の理由で勉強を辞めてしまった子どももいる。もちろん親元に戻ってくれることは私たちにとって嬉しいが、一方で基礎的な学力を身につけてからでも良かったのに、と少し残念にも思ってしまう。
働く子どもたちを対象にした活動というのは雇用主の理解と協力が欠かせない。プライバシーが外にもれるなど子どもたちが外界と接することを嫌う雇用主も多い。また田舎の知り合いから子どもを預かっているというケースもあり、特に女の子の場合は外に出してもらう機会が極端に減ってしまう。そこを説得するには、雇用主や地域との関係作りが非常に重要になってくる。CAPCRONのその努力の成果は、終了式に雇用主や地域の人たちが20人以上出席してくれていたことからも証明された。 <写真:終了式の様子>
ある雇用主の女性は、私たちの前でこの4月から子どもを学校に通わせることを約束してくれた。学校へ編入するには年齢が高すぎる子どもたちはこれから研修を受けるなど、一人ひとりの興味にあわせて進路は異なるが、ここで友を得て学んだ1年のことを忘れないで欲しいと思った。
卒業おめでとう。