先週一週間のダサイン休暇が終わり、カトマンズ事務所に新しいスタッフが2名加わった。この二人へのオリエンテーションや休暇前からの宿題をすることに追われてあっという間に一週間が終わってしまった。
プログラムオフィサーだったゴパールが8月末に退職することに決まり人員採用をしなくてはならなくなった。兼ねてから懸案だった増員もこの際実現してしまおうと2つのポジション(プログラム・オフィサーPOとアシスタント・プログラム・オフィサーAPO)で応募をかけることとした。
スタッフ採用という行為自体が未知の世界。しかもネパールでどのように進めれば良いのか判らないことも多く、NGOの先輩方から助言をもらいながら進めてきた。500通を超える応募をまず振り分けるのが一仕事。「リタイヤしても社会のためになることがしたい」と、こんな小さなシャプラニールに応募してきてくれた60歳過ぎの男性は国連スタッフとして海外でのポジションをいくつもこなしてきた人だったし、自らゲイであることを表にして「社会的な差別を受けている人のために働きたい」と書いて応募してきた若い男性もいる。別のNGOと勘違いして応募してくるような人は問題外だが、ネパールのために何かをしたいと思う人たちがこれだけいるという事を身を持って感じることができたのは幸いだったと思う。
面接に来てくれた人のほとんどが優秀で誰を選ぶか最後まで頭を悩ませた。最終的には、女性の権利推進の分野で長い経験がありさらに総務関係の業務経験もある女性(ニルマラ・グルン)をPOとして、農村におけるコミュニティ開発の現場経験がある男性(ラリット・タパ)をAPOとして採用することに決めた。
それぞれの経験があるだけに、オリエンテーション中も活発な議論が進み、この二人と仕事をする手ごたえを感じた。既に働いているスタッフにも刺激となってくれることと期待している。
ニルマラとラリットの紹介は、写真も併せていずれ改めて紹介したいと思う。