今朝カーテン越しにもわかるくらい強烈な日差しで、窓を開けると真っ青な空が広がっていた。新聞の気象情報を見ると、昨日はネパール全国ほぼ降水なし。雨期なんだから、正しく雨が降らなくちゃダメじゃん。

事務所では、うちのスタッフが先日出張した郡を地図に間違って書き込んできた。タライ(ネパール南部に広がる平野)の西から2番目の郡と、とてもわかり易い場所にも関わらず「え、合ってますよ」と私の指摘に耳を傾けなかったので、丁寧に「一番西にあるのはカンチャンプール、その次が私たちの行ったカイラリ郡。はい、あなたが色を塗ったのは西から何番目?」と小学生に説いて聞かせるように教えてやっと納得した。地図を読めないなんとか、という本が昔あったが、今の私だったらなんとかの部分に迷わず「ネパール人」と入れてしまうだろう。

それから今朝、給料値上げを要求して座り込みをしていた役人の要求を政府が飲むようだとのニュースが入ってきた。去年は20%賃上げし、今年も物価上昇手当ては10-12%増えることになっているのに一律5,000Rsの賃上げを要求するとはどういうことか。そもそもネパールの最低賃金は4,300Rs/月。この要求がどれだけ法外なものか判っていただけるだろうか。私は高騰する物価を抑えるための政策の方が大切だと思うのだが、ネパールの政治家たちの考えは違うらしい。

しかしダメダメの決定打はなんといっても今週発表された新年度予算。今ネット上などで議論を呼んでるのはダリットと結婚したら10万ルピー、寡婦と結婚したら5万ルピーが払われるという内容。早速女性団体などから非難の声が上がっているが、予算を策定した人たちには人権に関する感覚のかけらもないようだ。あまりのダメさに脱力してしまった。この気分のまま週末に突入するのは気分的にしんどいかも。