今朝、日本に帰国した。
昨日早朝(5時過ぎ)、ホテルのフロントからの電話で起こされ、6時半頃来たツーリストバスで空港に移動。7時前だというのにカトマンズの交通の要所にマオイスト支持者が集まってプログラムを始めていた。
<写真:某ホテル前に集まる旅行客2010年5月5日朝6時過ぎ>
バスで私の隣に座ったのはニュージーランドの青年。カリタスという国際NGOのドキュメンタリーフィルムを撮影するために3名でネパールに来たという。パタン内の別のホテルに宿泊していたが、ツーリストバスが早朝来るという噂を聞いて、撮影器具を運搬する人手を雇って私の宿泊するホテルに向かって歩いていたところ、ツーリストバスに拾われたという。
<写真:タパタリ付近でマオイスト支持者が終結しているところ、ツーリストバスの車窓から>
私のフライトは午後1時過ぎだったが、日本人観光客と話をしたりしていたらあっという間にチェックイン時間になった。あとはすべて順調に進み、バンコクに到着、数時間の待合を経てバンコクから成田へ。私の立ち振る舞いが怪しかったのか、持っていた荷物の量が一人にしては多かったのか、税関では荷物をX線検査にかけられたもののあとは再び順調にことが運び、無事自宅に到着した次第。
バンコクまでのフライトでは元協力隊員という青年と隣あわせになって、ネパール談義に花を咲かせたが、日本に帰ってしまえば、ネパールの状況を知る人もなく、昨日までその最中にいたことが遠い昔のようである。
日本に適応するというのはこういう記憶が持つなまなましい、ざらりとした感触を忘れていくことだったなとおぼろげに想い出しながら、もう少しこの思い出に浸っておきたいと思った。
<空港での長期戦に備えて、ホテルキッチンに頼み込んでもらった食パンスライス、空港で買った紅茶、ポテトチップス、小説など