先日バングラデシュ第二の都市、チッタゴンに出張してきました。家事使用人として働いている少女たちの支援センターを訪れるためです(詳しくはこちらご覧ください)。センターでは使用人として働いている少女たちに対して、雇い主に対して、また地域コミュ二ティに対して、様々な働きかけを行っているのですが、私が訪問した際は、少女たちが少しでも子どもとして過ごせる時間を持てるよう、好きな絵を描いていい時間でした。
  
 センターに来ているのは、12才以下の子どもたちが大半です。普段の生活を聞くと、早朝から掃除、洗濯、雇い主一家の食事の準備、後片付け、食料品の買い出し、雇い主の子どもの面倒など一日中働き通し。本来ならば、勉強をしたり、同じ年代の仲間と走り回っていて当然の子どもたち。中にはまだ若干8才という子もいます。
  
 話を戻しますが、センターはお絵描きの時間。突然地域一帯が停電になり、センター内が真っ暗になってしまいました。明かりといえば充電式の電灯だけ。それでも手を止める子はほとんどいません。絵を描きつづけます。家の屋根に色を塗って、花や鳥の絵を描いていきます。
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 そうだよね、お絵描きは楽しいよね。私もそうだったし、日本にいる小学生の姪っ子も絵を描くときは夢中だもんね。暗いセンターの中で、絵に夢中になっている彼女たちを見て、この子たちから、いかに子どもとしての時間が奪われてしまっているかが痛いほど伝わってくるようでした。家事使用人として働く子どもたちのこと、少しは分かっているつもりでしたが、そんな現実が心に突き刺さる出張となりました。
ダッカ駐在員 植田貴子
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