レンガはネパールにとって大切な建設資材。世界遺産に指定されている伝統的な建築様式も、レンガと木の組み合わせが基本になっています。飛行機で上空からカトマンズを見ると全体が赤茶色に見えるのもレンガのせい。
多くの人口をかかえる南の平野部では、値段の安い日干しレンガが中心でしたが、最近は火で焼いた赤茶色のレンガもかなり普及してきています。建設ラッシュにわくカトマンズの資材不足に乗じてレンガ工場が急増し、手に入りやすくなったこともあるようです。
バングラデシュでは、一度焼いたレンガを砕いて砂利の代わりにしています。国土の大半が大河の下流にあるため、砂利が手に入らないのです。でも、その上流部に位置するネパールでは砕かず、そのまま建築資材として使われているわけで、これも「所変われば品かわる」ということになるのでしょうか?