バングラデシュは昨日(8月1日)、コルバニ・イードというイスラム教の祝日でした。このイードは、牛やヤギなどを神様に献上します。お肉は3つに分けられ、1つは自分たちの分、1つは親戚や近所へ、もう1つは貧しい人に分け与えられます。このイードには多くの人が帰省し、家族や親せきと過ごす1年でとても大切な日です。
しかし、今年は新型コロナウィルスの影響で帰省をあきらめた人も多くいます。シャプラニールバングラデシュ事務所のスタッフの例外ではありません。帰省せずにダッカに残ったスタッフが今日の昼に差し入れを届けてくれました。なんとこんなにたくさんの食事!(私一人なのに何日分になるだろう、、、私は牛やヤギを食べないので、魚とチキンをもって来てくれました)
この国の人たちは家族が一緒にいることがとても重要だと考えており、休暇には大半の人が帰省し首都ダッカは人がいなくなる、といわれるほどです。今年6月の断食明けのイードには帰省できなかったこともあり(県を超える移動が禁止され、公共交通は止められた)、コルバニ・イードでは感染の心配はあるけどどうしても帰りたい、と思う人も多いようです。今回のイード期間は、政府は公共交通機関を止める決定をしなかったため、多くの人たちが帰省しています。
バングラデシュの新型コロナウィルス感染者数は23万人を超え、毎日2,000~3,000人の新たな感染がみつかっています。一時期1日4,000人を超えていた時よりは減ってはいるものの、まだまだ感染が落ち着いたとは言えない状況です。現在、バスや列車は2席に1名というルールができているので、密接は避けられていますが、船着き場には大量の人たち集まり密集空間になってる映像が新聞やテレビで流れています。イードでは多くの人がモスクにお祈りに行きますが、今はお祈りはモスクに行かずに家でお祈りをしましょう、という呼びかけもしたり、一人一人の距離を離してお祈りをするようにするなど、可能な限りの配慮はされています。
多くの人が動いた今年のイード。休暇明け、感染が爆発的に広がらないことを祈るばかりです。
日本も感染が広がっています、どうぞ皆さん気を付けてお過ごしください。