全国20カ所にある「地域連絡会」は、シャプラニールの会員が中心となって活動しているボランティア組織です。そのひとつ、栃木県宇都宮市を拠点にして活動する「とちぎ架け橋の会」が 参加した「とちぎグロセミ2020」 の報告が届きました!
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9/12(土)に、公益財団法人栃木県国際交流協会およびJICA筑波が主催した「とちぎグロセミ2020」に参加しました。このプログラムでは、栃木県内で国際理解、国際交流、国際協力などの活動をしている団体がそれぞれ特徴を活かしてセミナーを開催しています。
今年はCOVID-19の影響で参加者は例年より少なかったものの、充実した内容になりました。今年も、宇都宮大学国際学部の学生サークル「カケハシーズ」がワークショップを発案しました。対象は小学生で、様々な国に関するクイズを解き、それぞれの国のフェアトレード事情や有名なフェアトレード産品を紹介するものです。出来るだけ「3蜜」を避けるため、クイズの問題は間隔をあけて壁やホワイトボードに貼り、順番に解いて貰いました。海外旅行へ行けないこの状況ならではの「ワールドクイズツアー2020」を楽しみました。
主催側からセミナーの趣旨紹介のあとは、15分くらいシャプラニールの活動紹介をしました。「家事使用人として働く少女たち」、「ネパールでの防災活動」および「フェアトレード」について話をしました。その後、カケハシーズがサークル活動の紹介と「まちチョコ」についての説明を行いました。そして、架け橋の会が手作りしたパスポートを持って、出口で「出国スタンプ」を押して貰い、ワールドクイズツアーへの出発しました。出国スタンプに代用したのは、クラフトリンクのオンラインショップで購入した「木彫はんこセット 花と鳥」です。パスポートには国旗のシールが貼ってあり、クイズボードにある同じ国旗のクイズの答えを記入しながら、12カ国を旅しました。クイズの難易度は小学生向けだったのですが、案外、大人でも迷うような絶妙なものもありました。中には、クイズの問題自体を書き写す子どもがいました。おうちに帰って参加できなかった兄弟とやるためだそうです。
クイズに挑戦した後は、ホールに戻って答え合わせをしながら様々なフェアトレード紹介をしました。予定より早く終わったので、いつもより長い質疑応答の時間を設けました。特に、「家事使用人として働く少女たち」に関する質問が多く寄せられました。バングラデシュでは、同じ年齢の子どもたちが全く違う境遇にいること、シャプラニールが行っている活動の重要性を伝える良い機会となりました。
セミナー終了後は、会場に展示していたパネルを見たり、クラフトリンクの商品やスパイスセットについての説明を聞き入っていました。たくさんのお買い上げ、ありがとうございました。活動の機会が少ない状況ですが、対面で行えた大変貴重なイベントとなりました。
シャプラニールとちぎ架け橋の会は、引き続き地域でできる海外協力などの活動を行って参ります。 とちぎ架け橋の会 代表 天知