今日はバングラデシュの独立記念日で祝日。この国がパキスタンから独立して36年がたちました。

朝から自宅近くの学校で子どもたちが歌う歌や、独立の詩を朗読する声、先生のスピーチなどが聞こえてきました。空には国旗をつけたヘリコプター。

今日は軍のパレードや軍用飛行機のパーフォーマンス、歌や踊りなど、独立記念日を祝って様々なイベントが行われ、テレビでも独立時の出来事を題材にしたドラマを各局でやっていました。

(最近軍用機がよく飛んでいたのは、今日のための練習だったのかも…)

新聞も独立記念日特集号。昨年は、「独立の頃の希望や夢から我々はなんと遠いところにきてしまったんだろう」というちょっと悲観的な記事が多かったように記憶していますが、今年は「今こそ独立の理想を実現するとき」という希望を感じる記事が多く見られました。英字紙デイリー・スターの独立記念日特別付録紙は、記事すべてを若い世代の執筆に任せたもの。表紙も笑顔の少女たちの写真でした。

発言する女性雇用主.jpg私は午後からダッカ市内の中流階級の多い住宅地、ミルプールのパイクパラ公務員住宅内で行われた、使用人として働く少女たちの雇用主の女性たちとのミーティングに出席。自分の家庭で使用人として働く少女を私たちがはじめたセンターに送っている女性、これから送ろうかどうか考えている女性など、祝日にも関わらず10数人の参加がありました。女性たちの構成は教師や看護士など勤めをもつ女性と専業主婦の女性が半々ぐらい。反応は思っていたより好意的でした。「習ったことを少女たちが実行できているか、家庭訪問もしてほしい」「この年頃の女の子は出入りの運転手や店の男などと恋愛して駆け落ちしたあげく、男にはもう2人ぐらい妻がいた、ということが多い。そういうことにならないような教育も必要」など、いろいろな意見が出されました。センターに通っている少女たちも何人か姿を見せ、雇い主と一緒にちょっと照れくさそうに座っていました。

写真=ミーティングで発言する雇用主の女性

女性雇用主とのミーティング.jpg最初にこのプロジェクトを企画した頃は、女性の雇用主たちに意見交換のために集まってもらうことなど、本当にできるのか半信半疑だったので、こういう会が実現できたことは嬉しかったです。地域の人たちとここまで信頼関係を築いてプロジェクトを形作ってきたパートナー団体のPhulki(フルキ)に感謝。今日はお腹をこわしてややよれっとしていた私、挨拶のあとはPhulkiのスタッフたちの采配にすっかり任せていましたが、安心して見ていられました。こういう場では下手に外国人が口出さないほうがかえっていいのよね、たぶん。Phulkiのスタッフの皆さん、祝日のお仕事ご苦労様。いろいろ気を遣うことの多いプロジェクトだけど、少女たちの笑顔と幸せを増やせるよう、これからもがんばりましょう。

写真=ミーティングにて 中央が私、両端はPhulkiのスタッフ