かつて第一次大戦の頃、軍需物資として重用され、一大産業であったバングラデシュのジュートですが、最近は国営工場が相次いで閉鎖されるなど、斜陽状態。先進国のエコロジー志向に乗ってもっと売り上げを増やしたいところですが、なかなか大規模な需要が見込めない(バングラデシュ側にアイディアも足りない)状況とみられます。シャプラニールもジュートエコバッグの販売を通じてささやかながら貢献していますが…。

建築現場のジュート.jpgそうはいっても、やっぱりジュートの産地。いろんなところで使われていて、「おっ、こんなところにも」と思うこともしばしばです。そのひとつは、この工事現場の巨大ジュートシート。ダッカはこの写真のような5~6階建て高層住宅の建築ラッシュなので、あちこちでこのようなジュートシートに覆われた建築現場がみられます。

でもバングラデシュの建築現場ってこわいんですよね。道を歩いていて上から落ちてきたレンガや資材に直撃され、頭を打って死亡、といった事故はしょっちゅう。補償もロクにないだろうし、こんな死に方をしたら家族もほんとに泣き寝入りです。

工事現場の近くを歩くときは気をつけましょう。