メッカへの巡礼、ハッジに次ぐ世界第2規模のイスラム教徒集会といわれる「ビッショ・イジュテマ(Biswa Ijtema)」が、ダッカ北方トンギ地区の河原で今日から始まっています。今年は本日1月25日から27日までの3日間。少なくとも世界58カ国から約300万人が集う見込みと言われています。

先週、マイメンシン県に出張したとき、会場の脇を通ったけど、すでにこの数百万人の人たちが集ってお祈りするための巨大なテントが用意されていました。でもほんとーに何にもない、だだっ広いだけの河原なんですよね。なぜここが聖地に選ばれたのかしら。

今朝の新聞記事によればセキュリティにあたる警察官や軍人など、治安部隊の人数だけでも12,000人。ほんとは今日、サイクロンで延期になっていたダッカ日本人会の運動会が予定されてたんですが、このビッショ・イジュテマに警官がみんな行っちゃって、運動会の警備には人を出せないということでまたまた延期になっています。この記事によると開始2日前の水曜日だけですでに53人のスリを捕まえたそうだけど、スリってそんなに早くからスタンバイしてるものなのか。

ビッショ・イジュテマの3日間、空港あたりから会場付近までのエリアはほとんど車の通行は不可能になります。とくに最終日の終了直後は参加者が大挙して移動するため、列車は屋根の上まで鈴なり、道路も歩行者であふれて大変なことに。この間、とくに初日と最終日はダッカより北方向への出張や、空港に行くことは避けるのが賢明です。

今日はこの冬一番の冷え込みの上、冷たい雨が降り続いて最悪の天候。会場となった河原もぬかるんでドロドロになっていて、巡礼の人たちはたいそう苦労しているようです。病人もかなり出るかもしれません。

世界各地からはるばるトンギの河原まで巡礼に来た人々の祈りがアッラーに届きますよう。