バングラデシュもいよいよ雨期に入ったようで、今日も朝からどんよりとした天気です。今のところまだ長雨というのはないですが、朝夕けっこう降ります。先日は帰宅のリキシャの上で突然の土砂降りに遭い、幌を引き出す間もなくずぶ濡れになりました。
湿度も上がってきたせいか、蚊やゴキブリも増えてきた気がします。我が家は大物のゴキブリは出ないのですが、ハエより小さいぐらいのチビゴキブリが頻発し、そのたびにエアゾールを持って追いかけまわしています。
でもゴキブリ一匹やっつけるたびに思うんですよね。
(こいつらはなんでここまで人間に嫌われるんだろな。地球全体に及ぼす悪影響からいったらゴキブリなんてなんの迷惑もないよな。人間の存在のほうがよっぽど地球に悪い…。)
そして、むかーし学校で習った、人間は他の動物とどこが違うのか?という話を思い出します。
・直立し二本足歩行をする
・道具を使う
・火を使う
などとありましたが、この「火を使う」ってところがそもそも問題なんだよなあ、と。
火を使うから燃料が必要になる、燃料が必要だから石油や石炭やガスや原子力を使い、そのために戦争をし、チェルノブイリみたいな破滅的な事故を起こす。わずかな石油資源を取り合うから燃料代は上がり、そのために食糧も値上がりし、作物をつくってもつくっても自分が食べるものも満足に買えない人がいる。
人間という動物が火を使い始めたそのときから、地球を破滅させる方向にひたすら向かってきたのかと思うと、暗澹たる気持ちになります。かといってもう火を使わない生活には戻れないしなあ。
もうすぐ洞爺湖サミット。地球に迷惑な、火を使う動物の私たち人間は、どこまでその迷惑さを自覚し、自分たちをコントロールすることができるのでしょうか。
電気不足のバングラデシュで、エアコンのスイッチを入れずにいられないヤワな私。まさしく迷惑な「火を使う動物」そのもの。ゴキブリよ、すまんな…、という気持ちになります。