ワクチン接種が進むネパールの状況(3月6日時点)
ネパールにおけるCOVID-19の累計感染者数は27万人に達し、累計死者数は3,010人となりました。2020年12月下旬より現地の政治状況が不安定な中、抗議集会やラリーなどが多発しており、感染者増加が懸念されていましたが、大きな影響はなかったようです。2月に入ってからは新規感染者数が二桁台の日、死者数が0人の日もありCOVID-19の感染状況がさらに落ち着いてきていることがわかります。
ネパールでは人口約3,000万人の内14歳以上である72%(約2,100万人)の国民全員に無料で接種をすべく計画が進められています(接種は義務ではない)。1月27日からはインドから無償提供のあったワクチンの接種が始まりました。詳しいワクチン接種の状況についてはネパール事務所駐在員がブログにまとめているのでこちらをご覧ください。
◆ 現行プロジェクトの状況
感染状況の改善は見られるものの、感染リスクがなくなっている状態ではないため、シャプラニールは常に危機感を持ちながら活動を継続しています。現地職員やパートナー団体スタッフは感染予防対策を厳守し、常に変化する状況に対応しながら活動を進めています。
・洪水が多い地域での防災活動
チトワン郡マディ市で実施しているラクタニ川流域での洪水防災事業は、2月頭に3か年計画の1年次を無事に終え、2年次の活動を開始し進めています。長期のロックダウンやCOVID-19の感染リスクへの対応といった制限が多くあった中でも、ラクタニ川下流部におけるインフラ設置やインフラメンテナンスガイドラインとメンテナンス基金の立ち上げ、その他コミュニティでの防災対策強化等、予定していた全ての活動を実施することができました。引き続き、ラクタニ川流域での洪水災害リスク削減の取り組んでまいります。
なお、本事業1年次については、日本NGO連携無償資金協力による助成をいただき実施してまいりましたが、2年次の活動につきましても助成いただくことが決定いたしました。ネパール事務所長の勝井裕美が在ネパール日本国大使の西郷正道氏と契約を交わした様子が報告されました。》Embassy of Japan in NepalのFacebookページより 詳細
現地の支援進捗は定期的に更新いたします。今後とも活動の応援どうぞよろしくお願いいたします。
海外活動グループ/ネパール事業担当 菅野
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これまでの活動についてはこちらをご覧ください 》詳細