ムスタンは、首都カトマンズから西に約140kmの、ポカラというヒマラヤトレッキングの入り口と言われる都市から、北に約110kmの場所にあります。ヒマラヤ山脈の北側に位置し、中国と国境を接しています。
ネパール国内でありながら、2008年までムスタン自治王国として王様が治めていた地です。外国人は500米ドルの入域許可証を得なくてはなりません。車道が整備されてまだ数年と、外の社会経済の影響をあまり受けておらず、チベット文化が色濃く残っています。
お祈りしながらマニ車を車を回す朝
チベット仏教の僧院(ゴンパ)
多くの民族、文化を抱えるネパールですが、その景色はどの地域とも異なり、まるで宇宙の星に降り立ったようです。
標高約3800メートルから写真奥にヒマラヤを臨む
文:勝井裕美(ネパール事務所長) 写真:勝井裕美と友人提供
>この情報は会報「南の風」292号(2021年6発行)に掲載しました。