こんにちは、国内活動グループインターンの廣瀬です!先日、日本女子大学の学生の皆さんと一緒に「社会課題とNPO・ NGO」についての講義に参加させていただきました。このブログではその様子と感想をお伝えします。
今回の講義ではシャプラニール国内活動グループでステナイ生活を担当されている高階職員がゲストスピーカーとして参加し、実際に社会課題に対して活動を行っているNGOの一つとして、シャプラニールのこれまでの活動経緯や、現在行っている活動についての講義を行いました。
まずはシャプラニールの設立についての話から。
シャプラニールはバングラデシュ独立直後の1972年、農業復興のために現地に赴いたボランティアグループに端を発しています。そののちつくられたシャプラニールの前身Help Bangladesh Committee (HBC) では、はじめは寄付を募ってバングラデシュの子どもたちに文房具を配布する活動が行われました。
しかし次の日市場におもむくと、配布したはずの文房具が売られていたのです。そこで、それまで行っていた支援は彼らが求めていた支援ではなかったのだ、ということに気がつきます。
この出来事をはじめとして、シャプラニールでは長い活動の中で何度も失敗と反省が繰り返されてきました。その過去の活動を通した経験が
・「援助」はしない
・当事者主体
という現在のシャプラニールの活動のスタンスに繋がっているのです。
後半では現在シャプラニールが重点的に行っている活動のうち、「児童労働がない社会づくり」と「フェアトレードを通じた『共生』できる社会づくり」に関して、その背景や活動のしくみについてのお話があり、自分自身としても改めて今インターンとして経験している業務の意味や背景を再認識することができました。
そして、社会課題を解決するために必要な取り組みについての話から、受講者それぞれが“社会課題解決のためにこれまで実際に取り組んだことのあるアクション”や“起こしてみたいアクション”をグループに分かれて共有することになりました。
今回例に出されていたアクションには、
・友人や家族に話す
・SNSに投稿する
・お金の寄付をする
・本などの物品を寄付する
といったもののほか、
・ボランティアに参加する
・イベントを開催する
・選挙で投票する
というものもありました。みなさんはどんなアクションに取り組んだことがある、もしくは取り組んでみたいでしょうか?
私が参加したグループでは、高校生の時から教育格差などの社会課題への認識を広めるためにイベントを企画し続けていたり、署名を集めて公的機関に意見を提出したことがあるという方もいました。
私自身もこれに照らし合わせてみると、社会課題について「知る」「伝える」といったことは積極的に行うよう意識しているのですが、「自分が主体となって社会課題の解決に向けて何か行動を起こす」というのはハードルが高く感じてしまい、あまり行えていなかったなと改めて気が付きました。
最後の質疑応答の際も多くの声が上がり、シャプラニールの活動やCOVID-19流行下での国際NGOの状況などについての質問に加え、「自分自身も家事使用人として働く子どもを目にしたことがあり、何か行動を起こしたいのだがどうすればいいか」というように課題に対し自分ができる行動についてアドバイスを求める声も多かったです。
全体として、受講者の皆さんの“行動すること”に対する前向きさがうかがえる場面が多く、私自身も見聞きして考えたことをもっと実際の行動に移していこう、と思い直す機会となりました。
国内活動グループインターン 廣瀬