7月4日、コシ州モラン郡ウルラバリ市で開始した洪水防災事業のオープニングセレモニーを実施しました。コシ州知事、ウルラバリ市長、州と市の警察や消防の長官をはじめ行政関係者、コミュニティの方々など約50名が出席しました。
セレモニーではプロジェクトの概要を説明した後に出席者の代表数名からスピーチを頂きました。
コシ州知事のクマールさんからは「コミュニティと行政の力を最大限に掛け合わせるこのプロジェクトが、今後のコシ州全体の洪水防災対策にとってケースモデルとなるべく大きな期待をしています。自分自身もプロジェクト地に行きます。」と激励頂きました。
コミュニティの代表でスピーチ頂いたビレンドラさんからは「これまで行政に堤防や橋の建設の陳情を行ってきたけれど、我々コミュニティと行政が一緒になって事業を行うことに新しさを感じます。」と期待の言葉を頂きました。
セレモニーに先立って行政の方々とともに、プロジェクト地のコミュニティや家庭を訪ね、地元の人の声を聴き、これから一緒に洪水防災の対策に向け活動していくことを話し合いました。
モラン郡選出の州議会議員ラジェンドラさんとは夜遅くまで語り合い、プロジェクトへの協力を約束してくれました。
行政からコミュニティまで多くの方々の大きな期待を感じ、また当地にとって、洪水の問題がいかに人々の人生や生活をおびやかして来たか実感した次第です。現場、現物、現実をしっかりと直視した事業を展開して参ります。
ネパール事務所長 竹下裕司