今日広島で平和記念式典が開催されました。
原爆投下から78年。5月に開催されたG7サミットにより注目されたことも影響してか、過去最高の111か国の大使などが出席したといいます。
松井広島市長は核抑止論からの脱却を訴えるとともに、ガンジーの非暴力主義を引きながら世界に平和文化を広めることの重要性を説きました。そして、日本政府に対し核保有国と非核保有国の橋渡し役を果たすこと、核兵器禁止条約の第2回締約国会議へのオブザーバー参加を求めました。
これに対し、岸田首相は「核のない世界」の実現へ向け、国際的機運を高めるために積極的に取り組むこと、被爆者への援護施策の推進に触れ、5月にはG7のリーダーに直接被爆者の声を聴いてもらった、と実績を語りましたが、核兵器禁止条約の批准へ向けては一切触れませんでした。
サミット後に岸田首相が発表した広島ビジョンでも核廃絶への道筋は語られず、広島の人々を落胆させ、これに「広島」の名を冠したことに対する怒りが広がりました。
今日10時から、ひろしまNPO センターで「みんなの市民サミット2023 実行委員会」、「Civil7」、「NGO ピースボート」が主催し記者会見を開き、「市民の平和宣言」を発表します。広島だけではなく全国の、世界の市民の声を発信します。その声が日本政府、各国政府のリーダーたちに届きますように。
事務局長 小松豊明
#わたしの平和宣言2023