8月中旬からの断続的な大雨によりバングラデシュ東部で大洪水が発生し、甚大な被害が生じました。被災地域は東北部および南東部の計11県、被災者は約580万人におよび、この地域での洪水は30~40年ぶりともいわれています。 

シャプラニールは、被害が特に大きいものの支援から取り残された南東部フェニ県のインド国境に接する地域で、この地域で活動実績のある現地NGO(COAST Foundation)をパートナーとして、緊急救援活動を9月25日から開始をしました。 

水はすでに引いていますが、多くの家屋、水関連施設、農地が被害を受け、この大洪水の影響は長期におよぶと考えられます。シャプラニールでは、被災地にバングラデシュ駐在員およびバングラデシュ事務所スタッフ、東京事務所スタッフ2名を順次派遣し、事業の実施やモニタリングを行います。 

洪水被害を受けた家屋(COAST Foundation提供、9月4日撮影)
浸食された河岸(COAST Foundation提供、9月4日撮影)

【事業概要】 

・事業地:フェニ県ポシュラム郡ミルジャナゴル・ユニオン、チトリア・ユニオン、およびフルガジ郡ダルバルプール・ユニオン(2郡、3ユニオン) 
・パートナー団体:COAST Foundation
・事業内容:食料および物資(生活用品)の配布 
・対象世帯数:4,100世帯(被災世帯のうち、障害者世帯、寡婦・別居・女性世帯、高齢者世帯、最貧困家庭、セクシュアル・マイノリティ、授乳中・妊娠中の母親のいる世帯から選定) 
・事業期間:2024年9月25日~10月25日(31日間) 

※本緊急救援活動は、NPO法人ジャパン・プラットフォームの助成および、シャプラニールが実施するクラウドファンディングをはじめ皆さまからのご寄付によって実施されます。