ネパールのカトマンズで、7月23日未明に発生した集中豪雨により、クラフトリンクのパートナー生産団体ACPの工房敷地に隣接する河川が氾濫し、敷地内が大洪水に見舞われました。 水位は1m近くまで達し、 染色部門、木工部門、ガラス部門は大きな被害を受け、これらの部門のすべての機械が泥水に浸かりました。 人的被害はありませんでしたが、安全対策のため電気利用を停止、上階も含めて生産ラインをストップするなどの影響も出ました。

画像が暗くて公開にいたりませんが、送ってもらった写真には腰まで水がつかったスタッフの写真もあり、洪水の恐怖を感じました。

8月、クラフトリンクのオンラインショップよりお見舞金の呼びかけをさせていただいたところ、皆さまより59,000円のお気持ちをお寄せいただきました。本当にありがとうございます。このうち1割を管理費とさせていただき、53,100円≒49,807.80ルピーを現地のACPへ9月中旬にお渡しいたしました。

いただいたご寄付は、主に工房の泥水を掻き出して洗い流す清掃費、その道具代、機械のメンテナンスなどの費用の一部に充てられたということです。

ACPの担当者Soniさんから、丁寧で心のこもったお礼のメッセージが届きました。

 ー このメッセージが皆さまに届くことを願って。

先日の洪水危機の際、あたたかいご寄付をいただきました皆様、そしてすべてのお客様に深く感謝申し上げます。

皆様のご支援は、この自然災害の中で計り知れない困難に直面した私たちの団体と生産者にとって、希望の光となりました。

皆様のご厚意により、ACPは数週間後に生産を再開することができました。また、当面の苦しみを和らげるだけでなく、地域コミュニティを強化し災害から立ち直る力となりました。このような危機的な状況において、皆様の思いやりや献身深さは、多くの人の生活に変化をもたらしており、心から感銘を受けています。

改めて、この困難な時期に私たちに寄り添ってくださり、本当にありがとうございました。私たちはともに、力強く立ち上がることができました。




9月末、さらに、カトマンズ地域を襲った大洪水。土砂崩れ等の犠牲者も多く報告されており心配されている方もいらっしゃるかと思います。この時はACPでは、大きな被害がなかったということです。

=ACP (Association for Craft Producers)とは=
手工芸品生産を通じた女性の収入向上を目指し1984年に設立されたNGO。ネパール各地に生産者グループがあります。生産者への福利基金やカウンセリングサービス、子どもたちへの学費補助などの制度も整備しています。フェルト製品を中心にクラフトリンクの商品を生産しており、ヘアゴムやコースター、大人気ネパールの雪男「イエティ」のマスコットなど、羊毛をハンドメイドで成型して作った魅力たっぷりの商品をご購入いただけます。

ACPの商品はこちら
https://stores.jp/search?q=ACP&store=craftlink

クラフトリンク担当 小川