
チャンドラ・マハルジャンさん | 電気技師

▼2016年の思い
- あなたにとって大切なもの
教育、お互いを助け支えること - ネパールの自慢
ネパールの人々は勇気があって辛抱強い
▼2025年の思い
- あなたにとって大切なもの
健康(精神的な健康も整っていれば家の再建もできる) - ネパールの自慢
貧困国として知られてるけど素晴らしい歴史、文化遺産があること
2016年には「ネパール大地震で自宅は全壊。義父が高齢のため引っ越しも難しく、壊れた家に住み続けるしかない」と話していたチャンドラさん。いま、チャンドラさんにはどのような変化があったのか、お話をうかがいました。(シャプラニールとのかかわり:生計向上の支援)

―― 変わったこと・変わら なかったこと。この10年の暮らしについて
いろいろありました。ネパール大地震で自宅は全壊して、義父が高齢のため引っ越しも難しく、壊れた家に住み続けるしかなかったです。新しく家を建てる資金もなかったため、大工の友人に力を借りながら修繕して住み続けています。
COVID-19の流行下、息子(地震当時は10ヵ月)の学校でも授業はオンライン化に。しかし、うちにはオンライン授業のための機器を買うお金がなかったため、留年させてしまいましたが、現在も学校に通っています。この10年は義母や弟がガンのため亡くなったりと辛いこともありました。これまで積み立てた貯金を医療費に充てました。
―― 地震やシャプラニールからの支援が人生に与えた影響
恵まれていたことは、地震から数年後も、失業することなくこれまでの取引のあった方々や建築会社からの仕事が増え、今でも仕事を続けられる技術や知識、経験を得れたことです。
きっと地震は私たちに大切な教訓を残したと思います。それも一人ひとりの備えが大切であると。きっとこれまでの自然災害を通じて、災害への備えへのヒントを与え続けていたのかもしれない。でもそれを私たちは十分に、真剣に向き合っていなかったのかもしれないと感じました。
―― 地震を体験後、どのように災害への備えをしていますか
家族とは災害危険地域と避難場所を確認しています。救急箱も常備していますが、持ち出し袋は見直しが必要かな。 私の仕事先の方々にも、重い天井の装飾品は使わないように伝えています。

ーインタビューについて
2016年、大地震の発生から1年が過ぎていましたが、復興にはまだ支援が必要でした。シャプラニールはその状況を伝えるため、インタビューを行いました。そこには、ネパールの復興を担う人、シャプラニールの活動に参加する人、不安を抱えながらも自分たちの力で懸命に生きる人との出会いがありました。
そして、2025年、大地震から10年が経った年に、当時インタビューした方から13名の方にふたたびインタビューを実施しました。この10年、どのような暮らしを送ってきたのでしょうか―――。
10年前と同じ質問「あなたにとって大切なものはなんですか」「ネパールの自慢はなんですか」もしています。変わったこと・変わらなかったこと、防災への意識はどうなりましたか。
あの大地震が人々の生活を変えました。一人ひとり、それぞれのストーリーに、ネパールという国に思いを馳せながら読んでみてください。
▼特別企画サイト「ネパール大地震から10年ー被災者の暮らしは今ー」

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