バングラデシュ、ネパールでも新型コロナ(Covid-19)ウイルスの感染拡大が
立場の弱い人々へ与える影響が心配されていますが、クラフトリンクの生産者も例外ではありません。ロックダウンのため生産がストップされたり、国際便の欠航により私たちを含む海外の取引先へ商品を送ることができない状況にあります。

生産者団体から届いた声や、状況をお伝えいたします。

●バングラデシュ ジュートワークス●
バングラデシュ全体がウイルスの高リスクゾーンになっていますが、幸い、私たちの生産者で感染した人はいません。バングラデシュでの大きな問題は、危険性に気づいていない人々と不十分な医療施設です。
また、ウイルスの影響に関する日本の状況についても認識しています。ウイルスによって生まれたすべての課題に対処できるように、コミュニティが協力して取り組むことができることを、私たちは皆願っています。(5月4日)

●バングラデシュ プロボルトナ●
ガムチャ(バングラデシュの手ぬぐい)の織り手は今みんな村にこもっており生産がストップしている状況です。ロックダウンが開けたらすぐにまた生産体制を整えます。収入が無い状態なので発注が欲しいです。(4月8日)
私たちは、フェアトレードフォーラムの監督下でマスクの生産もしています。(5月4日)

●バングラデシュ プロクリティ●
・ほとんどの生産者が地方にいて、今のところ、地方ではウイルスの感染が記録されていません。
・ロックダウン中は生産者家族も移動を制限されていますが、移動する際や公共の場所に行くときは、マスクの着用を義務付けられています。
・2つのプロジェクトで、私たちはフェアトレード生地のマスクとナチュラルソープを生産者とその家族に無料で配りました。これが衛生維持と生産者家族の助けになることを願っています。
・商品は、最低でも通常より1重多くパッキングして配送しています。作業場所では、入り口、床、ドアノブに特別に消毒を施し、働くスタッフの人数を少なくしさらに防護具など、考えうる最大の対策をしています。 (5月6日)

●ネパール WSDO●
この期間に予防策をとらないでいることのリスクを十分理解し、ウイルスの感染を極力避けるために、適切な予防策をとっています。

WSDO_mask

これはマスクを作っている(白いライナーと綿をWSDOで染色している)様子です。2-3月には自分たちの安全対策として使用し、またショールームで50ルピー(約50円)程度で販売、ローカルコミュニティからの少量発注分を作りました。現地市場で販売するために生産を拡大しようと考えていましたがロックダウンのため継続できませんでした。

生産者はみな防護具を使用し、適切な衛生管理を行いながら、本工場での限定した生産を行っていました。

このウイルス感染拡大により、状況は非常に厳しくなっています。特に身体的および経済的に不利な立場にある女性の生産者たちは、唯一の収入と食料源であるこの仕事に依存していますが、ロックダウンにより市場で販売できず売上がないため、賃金が払えない状況にあります。

わたしたちは地元の区事務所(ポカラ市の下の行政区分)と協力を得て、生産者の内、障害を持つ人(足が悪い、目が悪いなど)への食料配布を実施しました。それにより、少しはそういった人々の生活の厳しさが緩和されました。(5月6日)

●ネパール ACP●
現在、職人が外出して原材料を手に入れているわけではなく、家に材料を持っている職人だけが働いており、事務所のスタッフは在宅で、電話で可能ないくつかの仕事を行っています。(5月8日)

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わたしたちシャプラニールも、こうした声を受けて、
ウイルスの感染状況とその影響が少しでも改善されるよう祈りつつ、パートナー団体と連絡を密に取りながら、商品発注に向けて進めているところです。

現在も一部商品をオンラインショップにて販売しています。
商品ご購入で生産者を応援していただけたら嬉しいです。
http://www.craftlink.jp/