大地震救援活動のためにネパールへ来ていますが、昨日、やっとクラフトリンクのパートナー団体を訪ねることができました。タンブラーや湯呑みの商品を作ってもらっているサナ・ハスタカラの建物に入ろうとして最初に飛び込んできた光景がこちらです。
駐車スペースが縫製ルームになっていました。約20名の女性たちが建物の中から運び出してきたミシン、アイロンなどの機材を使ってバッグを作っていました。サナ・ハスタカラの建物は倒壊していませんが、何カ所かひび割れが見つかっていること、そしてシンプルに「怖い」から、すぐに逃げ出せる駐車スペースで仕事を再開したと言います。おそらくひび割れがなくてもここで仕事をしたのだろうなと思います。
私「また揺れが来たらどうするの?」
生産者「あっちに逃げるわ」(と道路側に抜ける方を指さす)
別の生産者「もっと門を広げとかないとだめじゃない?」
さらに別の生産者「みんなどっと押し寄せたら出られないわよ!(笑)」
笑いながら答えてくれた女性たちでしたが、子どもたちや家族のことが心配ということで就業時間はいつもより短く10~16時。
2階に上がって目に入った光景はこちら。
棚から落ちて粉々になってしまった陶器をカウントして在庫確認をしている姿に思わず涙。怖くても、悲しくても、仕事をする。必要に迫られてではありますが、そうやって前に進んでいくのだなと思いました。