クラフトリンクでは、毎年この梅雨の時期に、秋冬商品の撮影をしています。
モデルのみなさんには毛糸の帽子、スカート、手袋などなどをジメジメ気候の中着ていただくのですが、どのショットも素敵な笑顔!

クラフトリンク2015秋冬商品

さて、今回は、冬の定番ともいえるニットやフェルトを生産しているネパールのパートナー団体の大地震発生後の今をお話ししたいと思います

ネパールの生産団体とは、地震直後に連絡を取り、関係者の安全を確認しました。震源地に近い首都カトマンズにオフィスのある団体では、建物は壊れなくても中の物が倒れたりして通常の生産作業に入るまで時間を要しました。生産者も、自宅が倒壊や半壊、自分が怪我をした、ご家族•ご親戚が亡くなったなど置かれた状況は様々です。また、余震が怖くて出勤をすることを控え家族との時間を最優先したり、時短制度を使って出勤したりしており、まだまだ以前のようには生産が進んでないのが現状です。精神的にもとても心細い思いをして暮らしているようです。ネパールの観光地•ポカラを拠点にするWSDOは震源地から遠かったため被害はなかったそうです。

そして、地震発生から二ヶ月が過ぎようとしていますが、日本での関心はあっと言う間に薄れてきているようです。すでに復興へ向けての大切な時期に入っています。身体的にも精神的にも被害を受けたりしている中で、一生懸命に生産を開始しました。観光業で支えられていたネパールでしたが、地震の影響で観光客の激減により国内での売上も減ってきているそうです。

クラフトリンクでは、より多くの方々に商品の良さ、ストーリーを丁寧に伝え、生産団体の想いに答えられるように活動を続けていきたいと思います。とある女性生産者からは、「わたしたちは一生懸命作るから、あなたたちはしっかり売ってきてね!」と背中を押されるような一言をもらいました。それぞれ被災状況は違っても、前向きに、確実に前に、復興を目指して歩みだしています。生産者たちには、海外で商品の到着を心待ちにしているファンがいること、そして、厳しい現状の中で作られた商品を買うことによってネパールの復興を応援をしていることを伝えていけたらと思っています。
みなさまにも商品の魅力を十分に伝えられるカタログに仕上げますのでお届けを楽しみしてくださいね。

写真でモデル芥川さんが着用しているニットのベストは、生産者がたった一人で生産作業を開始しました。大きなボタンと細かい模様がポイントのアウターとしてもインナーとしてもおすすめのニットベストです。カタログの完成は8月末頃ですので、お楽しみに!

(おまけ)
写真:今回、カメラマンの亀山ののこさんは三男を連れての撮影でした。赤ちゃんがいるだけでみんが自然と笑顔に。