今回はバングラデシュ駐在員内山に代わり、広報担当の長瀬がバングラデシュ出張レポートをお届けします。
ジュートの商品を手がける工房へ
シャプラニールのフェアトレード活動「クラフトリンク」のパートナー生産団体「ジュート・ワークス」の生産グループであり、ロングセラー商品の〈ジュートサンダル〉や〈ジュートの卓上ほうき〉がつくられている工房ジャガロニセンターを訪問しました。
こちらは、創設者シスター・リリアンが1968年に独立戦争で夫を亡くした女性たちや障害を持つ女性たちの支援をする活動として始まり、今では50年以上継続した活動となっています。1974年には、当時シャプラニールの通信員として派遣されていた吉田ユリノさんがシスターリリアンと出会います。これが「クラフトリンク」の始まりでした。
このセンターは女性たちの住居であり職場でもあります。庭には畑があり新鮮な野菜が毎日採れます。緑に囲まれた、とても居心地のよい場所です。
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ジュートサンダルができるまで
さて、人気商品ジュートサンダルの作り方を見せてもらいました。機械でなく熟練の技術をもつ女性たちがつくるため、一足一足、個性ある仕上がりになります。
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まずは、ジュートをよりながら太いロープに仕上げます。この縒り作業は簡単ではありません。縒る作業が早すぎてカメラ技術が追い付かなかったので手元を止めてもらい、パチリ。
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次はジュート糸で平に縫い合わせます。太めの針を使って縫い合わせますが見た目以上にぐっと力を入れて縫い込むそうです。
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こちらは足の甲のストラップを制作しています。編んだロープを揃えて縫い、縁を白い布で縫ったら完成です。
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そして足の形にした2枚で段ボール紙を挟んで縫い合わせます。これでふわっとした履き心地、厚みがでます。そしてストラップ(写真左)を挟みこみ縫い合わせたら完成。
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シスターリリアンと記念撮影
右からシスタープロディパ、内山バングラデシュ事務所長、シスターリリアン、筆者(長瀬)。ジャガロニセンターの皆さん、温かく迎えてくださりありがとうございました。
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