先日、UBINIGという団体が開催したイベントに行ってきました。会場では、ベンガル新年のお祝いの音楽やその地域の織物の実演・販売、米や野菜の種子の展示などをしていました。

カルチャープログラムが始まる時間に会場に行くと、

「わぁーーーーー!!!!元気ですか????」

と思わず私は、その楽団メンバーに駆け寄ってしまいました。
その楽団のメンバーもすぐに私に気づいてくれて、お互いに興奮状態。
なんと3年半ぶりの再会だったのです。

2005年夏、愛・地球博の地球市民村という会場でシャプラニールは1カ月パビリオン出展していました。そのとき私は、その企画・運営を担当していました。その企画のひとつ、このUBINIGの楽団を招聘し、会場で2週間演奏をしてもらいました。愛・地球博で招聘したのは、8人でしたが、その日再会できたのは、そのうちの3人です。

この日、昼と夜のプログラムがあり、夜のプログラムでは30人以上が一緒に演奏をしていました。正面で歌っている彼らに合わせて、聞いている村人も一緒に歌っていたり、リズムにあわせていたりします。

村の人たちと共にいる。これが、彼らのオリジナルなんだ。この雰囲気があるからこそ、愛・地球博の時に毎日聞きに来てくれるお客さんもでるほど来場者の人たちの心に響いていたのでしょう。そんな感慨に浸りつつ、3年半ぶりの彼らの音楽に聞き入りました。

プログラムが終了して、改めて彼らと話をしました。
3年半も前のことなのに、お互いによく覚えていました。私のことを覚えていてくれてうれしい、と言うと「だって、いつも準備で動き回ってくれていたし、最終日の演奏では、途中から楽団メンバーと一緒にあなたもいっぱい泣いていたことをよく覚えているよ。それにあの時の写真は大切にとってあるからあなたの顔は忘れていないよ」と。
あの時は暑いし、会場は遠いし大変だったよね、などいろんな思い出話をすることができました。

2005年の愛・地球博での出展は、本当に(心から)大変だったけど、今思い出すと良い経験をさせてもらったと心から思います。当時たくさんのボランティアの方々に手伝っていただき、毎日汗だくになって出展していました。あの規模のイベントを作り上げることができたという満足感はもちろんですが、こうしてそのときの彼らに再会できたことで、当時と今の時間が「つながった」ことの喜びを感じています。

彼らと連絡先を交換し、これからも交流ができそうです。とてもうれしい1日になりました。