8月5日のハシナ元首相失脚から1カ月の節目である、今日9月5日。

抗議活動中に亡くなった方々への哀悼の意を表するため、学生たちが「Shaheedi March」と名付けた行進をバングラデシュ全土で呼びかけました。

ダッカ市内では、午後3時にダッカ大学を出発し、New Market → Mirpur Road → Dhanmondi → Manik Mia Avenue →Farmgate →Karwan Bazar →Shahbagh、そしてCentral Shaheed Minarがゴールとなります。このCentral Shaheed Minar(ショヒド ミナール)は、8月3日に何万人もの人々が全国から集まった場所です。 シャプラニールの事務所は、今日の行進の途中にあります。午後4時半すぎ、行進の声が聞こえてきたので、屋上に上がって写真を撮ってみました。

哀悼とこれからのバングラデシュへの熱い期待を胸に

多くの人がバングラデシュ国旗を掲げ、亡くなった方の写真を掲げている人もいました。大学生、高校生、マドラサ(宗教学校)の生徒たち、いくつものグループに分かれて、とても平和で整然とした行進でした。

私がこの行進の様子にカメラを向け、まして屋上に上がって行進を見ていること自体、「平和になった」ことを実感します。なぜなら、7月以降の抗議デモにカメラを向けることはとても危険でしたし、当然、近づくこともありませんでした。そして、激化した時は、上空に飛ぶヘリコプターからの発砲もあったのですから。

行進を見つめながら、この国は生まれ変わるんだという期待と、改めて学生たちのエネルギーと可能性をひしひしと感じました。

バングラデシュ事務所長 内山智子