「国際子ども平和賞」とは、児童権利擁護団体「キッズライツ財団」が主催する、子どもたちの権利のために勇敢に闘う子どもを毎年表彰しているものです。過去にはマララ・ユスフザイさん、昨年は、スウェーデンのグレタ・トゥーンべリさんなどが受賞しています。
今年、42か国142件の応募があった中から選ばれたのは、
バングラデシュのシャダット・ラハマンさん(17歳)です!
シャダットさんは、ネットのいじめや暴力を止めるための、cyper TEENSというウェブサイト/アプリを開発しました。
彼がこのアプリを開発するきっかけとなったのは、15歳の少女がネットによるいじめを苦に自殺した事件だったとのこと。この事件にショックをうけた彼は団体を立ち上げティーンエージャーが助けを求められる場所を作ろうと考えたのです。多くの人はネットによるいじめにあっても警察や親にも相談することを躊躇します。しかしこのアプリを使えば安全に相談することができ、アドバイスや解決策を得ることができます。
現在このアプリは、インターネットの専門家、ソーシャルワーカー、警察も連携しており、300人以上の被害者をサポートしています。
現在このアプリは、インターネットの専門家、ソーシャルワーカー、警察も連携しており、300人以上の被害者をサポートしています。
自分と同じ世代の子どもたちに起きている事件に対して、具体的な解決策を考え生み出す力。きっと彼のような素晴らしい若者が世界中でこれからも生まれてくるでしょう。そのような若者を後押しし応援するような社会を作っていくことがとても大切だと感じています。
バングラデシュ事務所長 内山智子