今日の昼過ぎ、銀行から戻った会計担当のルフルが、「アパ、ちょっと困ったことが…」と私の机にやってきました。「なに、どーしたの?」と聞いてみると、なんと事務所の500タカ札の中に、1枚ニセ札が混じっていたとのこと。
このニセ札がどこからどうやって入ってきたのかわかりませんが、なんだかちょっとヘンな気がして銀行に持っていってみたら、本当にニセ札だったんだそうです。500タカ札はバングラデシュのお札の中では最高額紙幣なので、お釣りでもらうものではなく、両替でつかまされた可能性大。銀行では当然取り替えてくれず、本当ならそこでシュレッダーにかけるところだったのですが、「上司に証拠を見せて事情を説明しないといけないから」と言って、そのまま持って帰ってきたそうで。(難なく持って帰れちゃうところが銀行も甘いなあと思うけど)
写真=上が本物、下が偽物
その500タカ札は私が持っていた本物の500タカ札と取り替えました。(つまり、ニセ札を500タカで買ったわけですね。)
事務所のスタッフたちも、「ニセ札の話はよく聞くけど、本物見るのは初めてー」と言って触ってみたり透かしてみたり。大きさが微妙に本物より小さく、印刷もよくよく見れば鮮明さに欠け、少しぼんやりしているような気がしますが、何枚かの中に混じっていたらまずわかりません。透かしのベンガル虎もちゃんと入っているし、銀色のテープのような縦のラインも入っているしで、相当精巧なものです。それにバングラデシュのお札って、本物でもデザインが同じで大きさが違うのがあったりするので、ますますもってわかりません。
このニセ札の見分け方、いくつか方法があるらしいのですが、スタッフが教えてくれたひとつは、お札をくるっと丸めて端と端を合わせてみること。両端の花のような模様が、ニセ札だとぴったり合わないことが多いんだそうです。
写真=左が本物、右がニセ物。デザインの微妙な違いは本物にもある違い。
早速やってみたら、ほんとだ!合わないぞ、これ。微妙にずれている…。でもいちいちこんなことやってられないよねえ。それに本物は必ずぴったり合う、と果たして言い切れるものか?
ほかのお札は大丈夫かしら。事務所のお金はルフルがよくよくチェックしたはずだけど、最近某5つ星ホテル内の両替屋でドルから替えた私のお金は大丈夫かしら。心配になって1枚ずつチェックしてみたら、端と端の花の形は合ってたけど、なんだか疑心暗鬼になってきました…。
両替したらお札の枚数を数えるだけじゃなくて、大きさや紙質、印刷具合もよく気をつけて見ないといけないですね。皆さんもバングラデシュにおいでの際は気をつけて。
※この写真を撮った後、ニセ札は間違えて使わないよう、破りました。念のため。