今日はオポロジェヨ・バングラデシュと共同運営している路上で働く子どもたちのためのドロップイン・センターで、年に1回のイベント、「子ども議会」を開催中。私も午前中ちょっと様子を見に行ってきました。
こういった「子ども議会」はいろいろなNGOが開催していて、ローカルレベルのもの、全国規模のもの等いろいろありますが、今日行われているのはダッカ市内のこのプロジェクト地を中心にしたローカルレベルのもので今回が4回目。最初の2回はドロップイン・センターやストリート・スクールの子どもたちの中だけで行いましたが、昨年から近隣の学校に通う子どもたちも一緒に子どもたちが直面している問題などについて話し合っています。
昨年の外部の学校からの参加は7~8校でしたが、今年は、近隣の18の学校と他のNGOのプロジェクト1ヶ所、計19ヶ所から子どもたちが集まりました。参加校が増えたので、1ヶ所からの参加は2人ずつ。オポロジェヨのプロジェクトからは7人で、計45人が、9人ずつ5つのグループに分かれて話し合いをしています。
こういった場で、オポロジェヨの子どもたちが、臆せず堂々と発言したり、グループのまとめ役を上手にこなしているのを見るのは嬉しいものです。彼らのほうが普通の子たちよりかえってこういったミーティングの場数を踏んでいるから、ということもありますが、とくに古株の子たちには普通の家庭の子たちに負けず劣らず自分たちはできるんだ、という自信を感じます。
だんだん近隣の学校の校長先生や地域の人たちにもこの催しが知られ、各校の校長先生や近所の人たちも足を運んでくれるようになりました。バングラデシュの公立学校の中には、教師による体罰が当たり前だったり、子どもたちが自分の意見を発表する場がなかったり、というところも少なからずあるようで、去年初めて「子ども議会」に生徒を参加させた先生の中には、「ドロップインセンターや青空学校の教師から、私たちが子どもへの接し方を学ばなければ」という意見も出たそうです。
ここしばらく来れなかったので久しぶりに訪れたドロップイン・センター。子どもたちの成長は早く、顔見知りの子がちょっと見ないうちに背が高くなっていたり声変わりしていたり。最後の発表までは見届けられずに戻ってきてしまったけど、この「子ども議会」が今年も子どもたちにとって、そして周囲のおとなたちにとって、よい学びの機会となりますよう。