このところとにかく暑いです。うちは最上階で非常に暑いとはいえエアコンがあるからいいものの(停電すると止まりますが)、家にエアコンなどないスタッフたちは夜眠れなかったりして苦労しているようです。
我が事務所の一番の下っ端である雑務係のトゥトゥールは、数人の弟、妹、昨年結婚した妻とまだ1歳にならない娘とで、狭い窓のない家に住んでいます。窓のある家に移りたいけど、ダッカは家賃が高いので、難しいと。「扇風機はあるんですけど熱い空気をかきまぜてるだけ(笑)夜、娘の額から汗がたらーっと流れて、ぐずってるのをみると、引っ越したいなあと思うんですけど…」とトゥトゥール。
受付係のアシシは、入院中の子どもの手術のため妻が病院に泊り込んでいて、彼自身も朝病院から通勤してきます。「お金があればいい病室に入れるんでしょうけど、すごく高いから無理。泊り込んでる妻のほうが病気になりそうで…」という状態。大部屋の病室には当然エアコンなどなく、付き添いのためのベッドもないでしょう。そんな状況で子どもにつきそうお母さんは本当に大変。
近所で火事があったというのはプログラムオフィサーのサイフル。「びっくりしましたよ、夜中の3時に消防車が来てね。近所のお年寄りが水をくみ上げるポンプのモーターをつけっぱなしにして忘れてたらしい。暑いからオーバーヒートして火が出たんですね。みんな寝静まってる時間にけっこう燃え広がってしまって大変でしたよ。」
この暑さのためか、私たちが支援しているストリートチルドレンのためのドロップイン・センターや青空学校に来る子どもたちも相次いで発熱。ひとりが治ればまたひとり、という感じで、何人か立て続けに倒れたようです。きのう担当プログラムオフィサーのサイフルと小嶋駐在員が打ち合わせにいったところ、子どもたちはだいたい快復していたそうですが、今度は青空学校の担当マネジャーで自ら教師役もするティトゥさんが熱をだしてヨロヨロだそう。
この暑さ、まだまだ当分続きます。食物も傷みやすく下痢が蔓延し、身体の弱ったお年寄りや小さな子どもにはとくに厳しい季節です。