ちょっと怠けていたらあっという間に3月も終わり。年明けから野党によるオボロド(交通封鎖)とホルタル(ゼネスト)がずっと続き、あちこちで交通機関への放火事件がおきていたため、ほぼ2ヶ月以上国内出張はおろかダッカ市内の移動すら控えざるを得ない状況があった。

そうは言っても仕事は減るわけでなし、NGOも民間と同様に、年度末というのはなかなか忙しいものである。政情悪化に甘んじているといずれ自分の首を絞めるのが目に見えているため、3月半ばから少しずつ可能な範囲で国内出張などもするようにしている。

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先週訪れたノルシンディの空気は澄んでいて、明らかにダッカのそれとは違った。朝もやがかかる中、明るくなると同時に畑仕事を始める人たち。日中は日差しが厳しいけれど木々や水辺のそばは明らかに気温が低い。日の入りとともに気温がすっと下がり(同時に蚊が押し寄せてくるけれど)なんとも気持ちが良い夕べとなる。

しみじみと良いなあと感じる風景がそこにはあった。

都会に比べれば不便なことも多いのも事実だが、村の生活リズムは人と自然に優しいものである。ダッカにばかりいてはいけない、と改めて思った出張となった。