ディナジプール出張では、フェアトレード生産現場のほか、
先住民族サンタルの教育支援活動も訪問しています。
むしろ、こちらのほうがメインの目的です。
あらためてディナジプールを紹介すると、
ダッカから北西に車で8時間程度のところにある地方都市で、
Rice bank of Bangladesh(バングラデシュのコメ銀行)と言われるほど、
稲作が盛んな土地です。夏には、果物もたくさん採れます。
サンタル以外にも、少数ではありますが、ウラオやマハリ、パハリといった
先住民族が暮らしています。
サンタルには独自の言葉や文化があり、
子どもたちはあまりベンガル語が得意ではありません。
小学校に入学しても、ベンガル語で進む授業についていけず
落ちこぼれてしまう子どもがいます。
(今ならサンタルの子どもたちの気持ちが少しわかる気がします)
私たちは小学校入学前の子どもたちを対象に、
ベンガル語に馴染んでもらうため就学前支援教室という形で支援をしています。
ここで先生をやっているのも、サンタルの人です。
就学前支援教室以外にも、子どもたちの状況を変えていくために
ステークホルダー・ミーティングと言って、
行政や学校、保護者などサンタルの子どもたちの教育に関わる人たちとの
ミーティングも行っています。日本で言う「円卓会議」です。
広報を担当していた私としては、
ジャーナリストも参加してくれたのが嬉しかったですね。
ミーティング終了後に、このジャーナリストと電話番号を交換し、
その夜には「インターネットで、記事になりました」という連絡をもらって、
さらに嬉しかったです。
ミーティングの最後に少しだけ時間をもらって、
シャプラニールを代表して締めのスピーチ。
8時間の車中で練習した成果が発揮できたかどうか・・・
次回はアドリブでスピーチできるようにがんばります。
ダッカ駐在員
石井大輔
2013/3/9