バングラデシュ総選挙の開票結果が発表されました。結果はアワミ連盟率いるグランド・アライアンスの圧勝。bdnews24.comの速報によると、299議席中、グランド・アライアンス262議席、BNP率いる4党アライアンスが32議席、その他の独立政党が5議席を獲得。アワミ連盟は単独で230議席、なんと約77%を占めるという圧倒的な勝利です。

昨夜わりと早い時点からアワミが優勢、というのは伝えられていて、昨夜のうちにアワミ連盟党首のシェイク・ハシナが「正式な結果が出るまで勝利のラリーなどは控えるように」と支持者に呼びかけるような状況でした。

朝事務所に来てうちのスタッフたちと話をすると、手放しで喜んでいるスタッフもいる一方で、「アワミが勝つだろうとは思ったが、ここまで圧勝になるとは予測していなかった。アワミの独裁状態にならないよう、BNPが100議席ぐらいとるとバランスがよかったのだが…」といった意見も。たしかにね。

今回の選挙は、投票者IDカードを持っているのに投票所に行ったらリストに名前がなかった、といった問題は多少発生したものの、全体的にはこれまでになくフェアに行われた、というのがすでに公の認識。BNPもこの結果について異議の唱えようがないでしょう。個別にみると前財務大臣のサイフル・ラーマンが議席を失い、シレットでBNPの議席がひとつもなくなったり、アライアンスを組んだイスラム政党、ジャマテ・イスラミのトップ3人が負けるなど、4党連合は本当にボロボロでした。

圧勝したアワミ連盟がこれからどんな政治をするのか。汚職は少しでも減るのか。マニフェストで唱えた約束ごとは本当に実現するのか。それにバングラデシュの未来がかかっています。