最近BDR事件のことばかり書いてますが、仕事もちゃんとやってますよーということで、今日のお仕事紹介。今日はマニックゴンジ県のパートナー団体、STEPのドウロトプール事務所で、おばちゃんたちへの山羊・羊授与式がありました。
これはFAOのテレフード・プログラムにシャプラニールが応募して実現したもの。テレフードというのはFAOが実施する反飢餓キャンペーンで、FAOが集めた募金がバングラデシュのように栄養不足の人が多い国での農作物や家畜など、食糧増産のプロジェクトに使われるものです。そのプログラムで今回シャプラニールは山羊と羊の購入資金をもらいました。FAOには前にもじゃがいもの種芋や牛の購入資金をもらったことがあります。
このマニックゴンジ県のドウロトプール郡というところは、川の浸食により移住してきた貧しい人が多いところで、とくに夫が亡くなったり、出て行ってしまったりして女性が世帯を背負っている家庭が多いのです。そういう女性世帯主としてがんばっているおばちゃんたち80人にこのテレフードの資金で山羊もしくは羊を4匹ずつ買って渡し、山羊や羊の育て方について研修をし、病気になったりしないようにフォローアップします。この山羊や羊はタダであげるわけではなく、少しずつその代金を返してもらうのですが、山羊や羊をうまく太らせて高く売ったり、子どもが生まれればそれがおばちゃんたちの利益になります。返してもらったお金でまたさらに多くの女性たちに山羊・羊を配ることができます。
今日はその山羊・羊の手渡しセレモニー、というわけで、地域行政のエライ人やFAOダッカ事務所の職員、郡の獣医さんなどが挨拶をし、最後におばちゃんたちに山羊・羊を手渡しました。
会場は事務所の庭に張ったテントの中だったんですが、これが暑い。そしてテントの裏ではつながれた山羊や羊がメーメーうるさい。来賓は遅れてくるし、おばちゃんたちは暑い中待たされてるし、山羊や羊は炎天下に長くおいてたら死んじゃいそうだし、気が気じゃなかったけど、まあなんとかつつがなく終わってよかったよかった。
こちら羊を受け取ったおばちゃん。立派な羊ですなー。
こちらは山羊。
山羊にするか羊にするかはおばちゃんたちの希望次第だったのですが、山羊のほうが多かったですね。でも山羊より羊のほうが大きくて立派でした。一人当たりの購入費は同じはずなので、羊のほうが割安だったということですかね。
今日手渡された山羊・羊のなかにはすでにお腹に赤ちゃんがいるメスもかなりいました。皆さん、がんばって丈夫に育ててどんどん増やしてね。まず最初の難関は雨期と洪水の時期をどう乗り越えるか。STEPのスタッフのみんな、しっかり家庭訪問してフォローしてね。