みなさまこんにちは。お正月を控えたバングラデシュから、「本年度もよろしくお願いします!」。
さて、今住んでいるアパートは、ダンモンディレイク…といっても水がよどんだ池…に面しています。国会議事堂裏の公園に比べると規模は小さいものの、恋人たちの格好のデートスポットになっています。
ある日ダンモンディレイク周辺を散歩していて、なんかどこかで見た光景にでくわしました。「この風景…え~っと」と時間を遡ります。「これって、京都の鴨川?!」と思わずぽんと膝を叩く私。
京都鴨川の風物詩と言えば、夕方から夜にかけて川べりで語り合う恋人たち。いつかニュースでやっていたのですが、隣のカップルとの距離が、どのカップルも測ったようにきっちり等間隔なのだそうです。人間の身体感覚がそうさせてしまう、というようなことを言っていました。隣のひそひそ話が聞こえるような聞こえないような微妙な距離を保つ恋人たち。四条大橋から三条大橋をこえて、ズラリとならぶカップルをみるのは、ちょっと壮観でもありました。
洋の東南(?)を問わず、やはりここでもカップルは等間隔に並んでいます。しかも目の前には鴨川ならぬダンモンディレイク。しかし、隣との間隔は鴨川で見たカップルよりは少し短い感じ。しかも、隣に聞こえるように大きな声でしゃべっているのをきくと、「ああ、やはりここはバングラデシュ…」と現実に戻ります。
お互いが顔を合わさず同じ方向を向いて話をすると、心の奥底の気持ち、しかも「言っちゃおうかどうしようか」という気持ちを吐露しやすくなるそうです。だから結婚のプロポーズは、車の運転席が多いそう。スナックやバーのカウンターもそうですよね。また、恋人たちには「水」も必要です。川、海、湖…水面に向かい和やかになった心で、愛を語りあうのもよし、大声で「あいしてるよ~」と叫んでもよし。鴨川とダンモンディレイク。場所や風情は異なっても、恋人たちの心を結びつける共通の要素があるのです。
ちなみに学生時代を含めて15年を京都で過ごした私は、鴨川に突き落とされたことはあっても彼女と語りあうということはありませんでした。
別にあいあい傘を意識していたわけじゃないんですが…。
ちなみにこちらは京都の鴨川です…恋人たちおそるべし。