先日、11月19日に日本初の「フェアトレード全国フォーラム2017」が静岡県浜松市の静岡文化芸術大学で開催されました。日本で4番目の都市として静岡県浜松市がフェアトレードタウンとして誕生しました。おめでとうございます!
また、浜松市は日本初の静岡文化芸術大学をフェアトレード大学を目指してさらなる活動を行っています。
さて、今回のフォーラムには全国から多くの参加者がありました。タウン運動を牽引してきた熊本市、名古屋市、逗子市の活動家はもちろんフェアトレードタウンを目指す方まで、そして高校生・大学生の若い世代が分科会を通してフェアトレードについて学びを深めました。
分科会は様々な視点から考えられるように「〇〇とフェアトレード」と、企業、地域社会、環境やSDGsなど、すでに各分野で活躍をしている講師を招き、フェアトレードに対して熱い想い持った参加者と共に考える特別な時間となりました。
浜松市でのフェアトレードタウン認定までの過程は、もともと異文化理解のあった地域でもあり、フェアトレードの理念にも共感できる部分が多くタウン認証も比較的早く進められたようです。地域の特産物(例えば森林管理協議会認証を取得している天竜材など)とフェアトレード製品を組み合わせた商品開発などを積極的に行い、豊かな資源を生かした浜松らしいフェアトレードを推進しています。その「浜松市らしさ」は「基準4:地域活性化への貢献」に現れていると感じました。この基準は日本独自のもので、格差が拡大する一方の日本においてもフェアな社会・経済を築こうという願いが反映したものです。
フェアトレードタウン認証の認定機関「日本フェアトレード・フォーラム」の代表・胤森なお子さんが授与式で、「生産者に想いをはせる、というフェアトレードの理念は地域の環境や人との共生にもつながる。地域の特色を出し合って広めて欲しいと思います。」と一つひとつの言葉をかみしめて話していたことが印象的でした。また、分科会の中で「良いと思っているものを探し求めたら、フェアトレードにつながった。」と聞いたとき、自然と、フェアトレードの理念はわたしたちの生活の身近にあるのだと改めて思いました。誰かが無理をして「フェアトレード」を推進するのではなく、自分が心地よく思える範囲で行動することが大切なのかもしれませんね。その過程に、こうした熱い想いを持った人々に巡り会え、共生できるステップにつながっていきます。これは、クラフトリンクのフェアトレードに通じることで、私たちの商品を通じてその周りの人々がつながり、だんだんと大きな動きになっていけばより良い生活環境が作り出されていくのだと思いました。
スタッフ 長瀬
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