シャプラニールでは、ダッカ襲撃事件を受けて、「今知りたい、バングラデシュ」という講演会を7月9日に開催しました。

そして、バングラデシュを正しく理解してもらいたいという思いから、7月23日に、第2弾のイベントを行いました。

今回のイベントは、モスクへ行こう!です。東京ジャーミイ・トルコ文化センターさんご協力のもと、シェア・ザ・プラネットとシャプラニールの共催で、開催しました。

初めに7月1日の事件で犠牲になった方々へ、黙とうを捧げました。

IMG_6238第一部は、講演会です。まず、長年にわたり青年海外協力隊員など、日本人にベンガル語(バングラデシュの公用語)を教えてきたムンシ・アザドさんが、今回の事件について、昔では考えられないものだと語りました。アザドさんは、食べ物やお金目当てでない、裕福な若者が関わっていたことは、子どもと親のつながりが足りないことが原因なのではと考えています。今はテストの点数や成績など、数字ばかりが気にされる社会になってしまい、友達と遊ぶなど、重要なものが失われていることが背景にあると感じているそうです。

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シェア・ザ・プラネット代表理事の筒井さんは、今回の事件のキーワードは4つだと語ります。「政治」、「援助」、「イスラム世界と西洋の対立」、そして「子どもと経済発展」です。経済が急速に発展し、中産階級が子どもに投資するようになったことで、ひずみが子どもにきて、子どもが子どもらしく生きられる社会が失われつつあることが、原因なのではないかと話しました。

 

日本でも「恵まれている」とされる人が、事件を起こすことがあります。改めて、子どもの教育や社会のあり方を見直す必要があるように感じました。

第2部はモスクの見学です。東京ジャーミイでは、毎週末モスクの見学会を行っており、一般のお客さんとともに参加しました。まずは、東京ジャーミイの下山さんからモスクの説明を受けました。

東京ジャーミイはドームとミナレットがある、オスマントルコの典型的なデザインで、水・コンクリート・鉄骨以外、すべてトルコから運ばれてきたそうです。

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お話の中で一番驚いたのは、チューリップがイスラム世界の花だったということ。チューリップといえば、オランダというイメージがありました。もともとは、小さくて先が細く、色が鮮やかなものだったそうです。モスクのいたるところにチューリップが描かれています。IMG_6266 (2)

お話のあとは、2階に上っていよいよモスクの見学です。美しいモスクに目を奪われます。

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正面に立つと、左右対称に作られているそうです。ステンドグラスも鮮やかで、途端に海外にいるような感覚になりました。ここでは、礼拝のデモンストレーション付きで、礼拝の意味やイスラム教について教えていただいた後、実際に礼拝している様子を見学しました。

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第3部は、交流会です。今回イベントを開催した東京ジャーミイ・トルコ文化センターは、トルコによって建設されたモスクということで、トルコ料理、紅茶、デーツ(ナツメヤシの実)を楽しみながら、4つのテーブルに分かれて交流会を行いました。いろいろな業種のさまざまな年代の方が参加されていたので、話に花が咲きました!

参加者からは、「モスクに初めて入り、感激した」、「イスラム教を身近に感じられた」などの感想をいただきました。

私は、トルコをはじめ、世界のモスクをいくつか訪れたことがあり、イスラム教を身近に感じていましたが、日本でイスラム教というと、一般的にはまだまだ遠い存在だと思います。それは、誤って理解されてしまっているからかもしれません。先入観をもって考えるのではなく、見たり知ったりすることから始めることが大切なのだと強く感じました。

海外活動グループインターン 志賀