皆さんこんにちは!クラフトリンクグループのインターン、贄田です。
今回は、インターン生4人が中心となって開催した、春休み特別親子企画「子どもの時間は誰のもの?バングラデシュで働く少女と私」の様子をお伝えします!
企画のテーマは、バングラデシュに42万人いるといわれる「家事使用人の子どもたち」。その多くが10代の少女たちです。
学校にも行けず働く少女たちの境遇と、少女たちを取り巻く周りの人々の関わりについて知り、シャプラニールの一員として自分なら何ができるか、参加者と一緒に考えました。
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初めに、写真を見ながらバングラデシュと日本の似ている点、違う点を考えてもらいました。そして、うちわや包丁といったバングラデシュの家庭でも使われている日用品を紹介。参加者の女の子は実際に触れてみて、日本でも同じように使われてる日用品でも形や使い方が違うことに興味津々。
バングラデシュから取り寄せたお菓子を実食!感想は一言「固い」・・・。でも企画の間ずっと食べていたので気に入ってもらえたのでしょうか。
続いては、課外授業。バングラデシュについて学んだ後は事務所近くの戸山公園に移動。今回のキーワード「家事使用人」とは何なのか簡単に学んだ後、私たちが考えたロールプレイングを行いました。
参加者の女の子がシャプラニールの一員としてバングラデシュを訪れている設定で、インターン生演じる家事使用人の少女、その母親、雇い主、近くに住む住民の4者にインタビューをしてもらいました。
まずは家事使用人の少女に質問。「つらいことは何?」「お給料はいくらもらっているの?」
少女の答えを真剣にワークシートに記入していきます。
少女と知り合いの住民には「女の子が働かされることはいけないことだと思わないの?」など少し鋭い質問も。母親や雇い主だけでなく、その地域の人々の認識や意見を知ることも、児童労働問題解決においてはとても重要です。
全員に質問をしワークシートが埋まったら事務所に戻って振り返りをしました。
「少女の苦しみは何だろう?」
「母親はなぜ自分の娘を働かせないといけないのだろう?」
「雇い主はなぜ少女を雇うのだろう?」
「周りの住人は少女が働いていることをどう思っているのだろう?」
という問いに沿って分かったことをまとめていきます。親子で話し合いながら考えてもらいました。
最後に、一番問題だと思うことを選び、それを解決するためにはそれぞれの立場の人が、どんなことができるか、自分の言葉でも考えてもらいました。
「少女がちゃんとしたお給料をもらえていないことが一番ダメ」と答えた参加者の女の子。
「日本やバングラデシュの人みんなでお金を寄付したらこの子は働かなくてすむはず。」…そうそう、その場にいる人だけじゃなくて、世の中のみんなが自分事ととらえてできることをするっていう精神、大事ですよね。大人でも頭を悩ませる問いに最後まで一生懸命取り組んで、自分の考えを発表してくれました。
ロールプレイングの後は、実際にシャプラニールが行っている活動を紹介しながら、日本に住んでいても日々できることについて知ってもらいました。
これで1日のプログラムは終了。実は、ロールプレイング時に4人の役一人ひとりから一枚ずつ渡したキーワードカードを渡していました。それを並べると….?
できた言葉は「ドノバッド」。ベンガル語(バングラデシュの公用語)で「ありがとう」という意味です!
そして、バングラデシュで働く少女のためにできることを一生懸命考えてくれた参加者親子に感謝の気持ちを込め、プレゼントを渡しました。これはバングラデシュで職業訓練を受けている女性たちが、そこで学んだ技術で作った、可愛らしい刺しゅうの果物や人形などです。
参加者の女の子からは「ロールプレイングが楽しかった!バングラデシュに行ってみたい!」という感想をいただき、楽しみながらバングラデシュを身近に感じてもらうことができたのではないかな、と思いました。
これからは、海外に行ったときだけでなく、日本でもさまざまな外国のルーツを持った人々に出会う時代。
みんなの似ているところも、違うところも、ポジティブに受け入れ、地理的に遠い国の問題を自分事として捉え、何かできることを探す姿勢を身につけ、将来の多文化共生社会の礎になってくれたら、嬉しいです。改めて、ご参加いただき、ありがとうございました!
満開の桜の前で記念写真!
クラフトリンクグループ インターン 贄田
▼ バングラデシュの家事使用人として働く少女の支援活動はこちら
https://www.shaplaneer.org/support/domestic_worker/