こんにちは!国内活動グループ・インターンの佐久間です。

今回は、今年一月に国内活動グループに着任された小川さんにインタビューをさせていただきました。

モノ作りと国際協力

和田:シャプラニールに入るまでの経歴とシャプラニールに入ることになったきっかけを教えてください。

小川:母親がネパールの子どもの支援をしていて、ネパールから届く感謝の手紙を目にしていたことや、学校の教科書で青年海外協力隊のことを知って、中学生くらいから国際協力に興味を持っていました。建築デザインを専攻した大学時には、大好きなモノ作りと国際協力を絡めた仕事がしたいなと思っていましたね。大学卒業後、協力隊をやるときに役立つものをと思い、家具作りの道に進み、約四年間工房で修業兼仕事をしました。その後迷いながらも、シャプラニールなど色々なNGOのイベントやボランティアに参加したり、国際協力への想いは消えずにいたことから、イギリスの語学学校で一年余り勉強、その間に協力隊の試験を受けました。そしてついに、中米ホンジュラスで美術の先生として職業訓練校で二年間活動することができました。帰国後は家具屋さんで四年ほど働きました。お客様と話をしながらものを形にしていく過程や、家具に囲まれた仕事は好きでしたが、その先にある目的ややりがいを求めて転職、今年の1月からシャプラニールに入職しました。不器用でしつこい性格なので、くねくね曲がった1本道を歩いてきてやっとここまで来たかんじです。

下鳥:もともとモノ作りは好きだったんですか?

小川:そうですね。小さい頃から絵を描くことやものを作ることが好きです。

和田:夢だった協力隊としてホンジュラスに行って何か変化はありましたか?

小川:怖いものが少なくなったことかな。今まで自分が知らなかったことを体験して、現地の人々と関わることで、自信になりました。行くまでに沢山悩んで色んな人に相談したりしたけど、今までやりたかったことを実際に今できる環境にいるんだという充実感がすごくありました。うまくいかない事もありましたが、本当に行って良かったと思っています。何よりも地球の裏側にこんなにも大事な人がいて繋がっていることを、とても嬉しく誇りに思います。

下鳥:その後再度家具屋さんの仕事に戻られて、最終的にはシャプラニールに。

小川:もともとノクシカタが大好きで興味をもった団体で。ボランティアなどに参加したこともあり、募集が出ていてそこは迷わず応募しました。

小川さん_画像

関わり方はそれぞれだけど、目標に向かって同じ気持ちで動いている

和田:シャプラニール(国内活動グループ)でやっている仕事内容について教えてください。

小川:国内部門の支援企画を担当していて、支援者窓口や寄付金管理などの仕事をしています。他に、事務所に来て下さるボランティアさんや学生さんの対応、講座シャプラバやワークショップ等国内イベントにも関わっています。フェアトレードが好きで入りましたが、国内の業務を通して直接的・間接的に支援者の方々から温かいメッセージを頂いたり、その想いに触れられることがとても嬉しいです。常に感謝の気持ちを忘れずにいられるポジションだなというのが好きですね。

下鳥:やりがいはそういうところに感じますか?

小川:国内では見えづらい海外の支援活動に対して、日本各地にいる支援者の方たちが直接は見えないのだけどそこに向かって応援したいという想いを持っていて、その目標に向かって同じ気持ちで動いている。凄いな、と。また、ファンドレイジングに初めて関わって、偏りがちな世の中のお金の流れを変えられる可能性がある、ということにも気づきました。そこにやりがいを感じます。

和田:週末の過ごし方は・・・

小川:家の中でゆっくりするのも好きですが、友達とバーベキューなど外遊びをする時もあります。あと、モノ作りが好きでこの間はノクシカタのワークショップ用の見本でコースターを作ったのが、楽しかったです。

下鳥:今後のビジョンや目標を教えて下さい。

小川:私は「どんなことをするか」も大事だと思うけど、「どんな人とするか」というのもやっぱり大事だなと思っているので、そういう意味ではシャプラニールの雰囲気が本当に大好きなので、どんな形であれ長く関わり続けられたらいいなと思っています。あと、協力隊としてホンジュラスに行きスペイン語をやって、中南米について知ることができたので、少しでもその文化圏のことにも関われたらいいなという希望はあります。

その国・現地の生活をしている人たちを尊重すること

和田:国際協力をするにあたり心がけていることはありますか?

小川:その場面場面で気を付けないといけないことは違うと思いますが、その国・現地の生活をしている人たちを尊重することかなと。私たちは日本の生活をしていて、同じように現地の人は現地の生活をしていて、ずっと続いてきた歴史や文化、背景というのを理解することは大事だと思います。単純にこちら側の価値観で動いてはいけないと思う。

和田:小川さんにとって国際協力を一言で表すと?

小川:難しい質問ですね…。私個人にとって、ということであれば夢であり憧れかな。客観的に言ったら、人と人とのコミュニケーションかなと思います。

和田・下鳥:本日は貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。


海外の活動を支える国内でのファンドレイジングなどの活動。

自分自身の業務に自信や感謝の気持ちを持って向き合っている小川さんは、私の尊敬する人です。

次回の職員インタビューもお楽しみに。