こんにちは!クラフトリンクのインターンの北川です。
今回は、総務と会計担当の杉山さんをインタビューさせていただきました。
金融で経験を積んだ6年間
下鳥:最初に今までの経歴を教えてください。
杉山:地方の大学の法学部を出て某金融機関に6年勤めました。その2年後、シャプラニールに勤め始めました。
佐久間:シャプラニールに勤め始めたのは何年前になるのですか?
杉山:2002年に入ったので…16年くらいになりますね。
下鳥:法学部なのですね。
杉山:「政治行政コース」に入っていたので法律はほぼ学んでないですね。たまたま受験しているときに「朝まで生テレビ」が好きで…(笑)。法律っていうより政治の内容に興味があって。そのときは将来やりたいことのビジョンは特になかったですね。
佐久間:なぜ金融機関で働こうと思ったのですか?
杉山:おもしろそうな感じがしたんですよ。就職活動でいろんなところまわるじゃないですか。そのなかでは潰れなさそうだし。私の時はバブル最後の年で、その次の年からは就職が厳しくなるという状況で堅いところがいいかなあと。とはいえ全く興味がなかったらすぐ辞めるけど、興味はあったので金融を選びました。
下鳥:金融機関での業務は何をされていたのですか?
杉山:京都支店に2年間、東京に半年で主に外為業務です。そのあと研修で中国に2年いました。都市銀行で研修員として業務を覚えて戻ってきました。
常に持っていた海外への興味
佐久間:その後シャプラニールに勤めることになった経緯を教えてください。
杉山:金融機関では外為や国際業務に関わっていて、どちらかといえば思考としては海外っていうのが常にあって。中国はもともと好きだったっていうのがあって赴任しました。会社を辞めたあとは2年間、資格のための勉強とかいろいろあって…。そのあとハローワークでシャプラニールを見つけて。もしかしたらシャプラの最初で最後のハローワーク採用になるかもしれないですね。(笑)
佐久間:ハローワークではどうやって見つけたのですか?
杉山:「会計」という仕事でいろいろ探していて。そのころシャプラニールはまだ法人化されていなくて。2001年の8月に法人化されて、それを機に専門で働いていた人を探していて、ハローワークに募集を出していたんですね。それをたまたま見つけて興味をもったっていう。
下鳥:なぜ堅いイメージの仕事から、法人になりたての団体に勤めることをあえて選んだのですか?
杉山:民間企業の仕事の候補が多い中で、シャプラニールという選択肢はちょっと異色な感じがして。バングラデシュとかネパールでの活動というところでも。中国にいたときにバングラデシュやネパール出身者の方もいて、交流があったので、単純ですけど「おもしろそうだな」というのがありました。想像がつかなかったですからね。どういう活動をしているのか。
佐久間:それから16年間続いてるのですね。
杉山:「居心地」すごいいいじゃないですか。以前勤めていた金融機関はどうしても堅苦しい感じがあったんですけど。それに比べて、ここではみんなが自律して自由に動いていて。それで仕事のしやすさを感じたというのがありましたね。
裏方の活動で支援者に応える
下鳥:シャプラニールでは、総務・会計担当としてどのような業務をされているのですか?
杉山:お金、経費の支払いをもとに最終的には会員総会で財務諸表を作成して資料作って説明するのが会計の仕事。総務の仕事は、パソコンや機械関係などを扱っています。
下鳥:総務や会計を1人で担当するのは大変では?
杉山:支援者や企業からの寄付金を活動に使わせていただいているので、自分たちの職場環境を良くするとか、自分たちのために使うよりも現地のほうの活動に使うのが筋ではないかという考えがシャプラにありますね。
佐久間:国際協力について意識しながら業務をされていますか?
杉山:直接関わっているというよりも、その活動を裏で支えるというイメージ。支援者の方に対する思いは意識している。いただいたお金は活動を通して返すということじゃないですかね。
下鳥:今後の目指していることはありますか?
杉山:スタッフがより働きやすい環境をつくっていきたい。クラフトや国内で使っている社内システムの改善とか。国内やクラフトの活動に携われるのであればやってみたいという気持ちはあります(笑)。総務を離れるなら、現地の方や支援者やクラフトを買ってくれるお客さんなど、直接関われる立場はやってみたいなとは思います。
佐久間・下鳥:ありがとうございました。
杉山さんのインタビューから、円滑な活動を裏方で支えることの大切さを学びました!