今日は、ここ最近のフェアトレードのイベント@ネパールをお伝えしたいと思います。

2018年11月22日(木)から3日間、カトマンズで世界的なフェアトレードネットワークであるWFTOのAsia Fair Trade Summitが開かれました。カトマンズの中心部から少し北に外れたブダニールカンタで実施された会議のオープニングセレモニーでは、Fair Trade Group Nepal(FTG Nepal)の代表、副代表の他、WFTOの事務局長、UNDPのネパール事務所長、またネパールの文化観光交通大臣がそれぞれ挨拶を述べました。彼らのスピーチの中で共通、強調されていたのは、WFTOの掲げるフェアトレードの10原則とSDGs(持続可能な開発目標)の類似性でした。フェアトレードはもちろん公正な賃金や適切な労働環境を追求していますが、同時に環境への配慮や男女平等の推進をうたっています。そして、SDGsの17の目標は、持続的な社会を実現するために貧困、ジェンダー、生産・消費、環境、平等などの幅広い分野を含んでいます。このように、2つに含まれる内容が重なっていることから、SDGs達成ためにもフェアトレードの推進がいかに重要かが指摘されていました。

バングラデシュの団体もノクシカタを中心に展示販売

バングラデシュの団体もノクシカタを中心に展示販売

12月1日にはクリスマスマーケットが開かれ、ネパールのフェアトレード団体、手工芸品団体30以上が展示販売をしました。在ネパールの外国人、特に欧米の人が多いのかと思っていたのですが、ネパール人のお客さんも多く大変な賑わいでした。そこで、意外な方と出会えました。札幌でフェアトレード雑貨&レストランのみんたるさん(写真右から2番目)!シャプラニールのパートナー団体であるWSDO(Women’s Skills Development Organization)のブースに、2019年春夏商品に付けてもらうタグを渡しに行ったところ、代表のラムカリさん(写真左から2番目)に紹介されました。ラムカリさんはシャプラニールの全国キャラバンで札幌のみんたるで講演、ワークショップをした時に知り合い、今回はみんたるさんがポカラにあるWSDOの工房を訪問されたとのこと。決して、流ちょうな言葉でのコミュニケーションでないにもかかわらず、フェアトレードの一翼を担うお二人だからでしょうか、とっても通じ合って「また会いましょうね」とにこにことお話しされていたのが印象的でした。

ネパール事務所長 勝井裕美